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PJ: 安居院 文男

「時間がない」といって逃げ回る防衛省、住宅地に放射性物質を保管
2009年07月16日 07:11 JST


 

【PJニュース 2009年7月16日】東京・中目黒の防衛省・防衛技術研究所の敷地内に、国際平和協力センターという建物と、防護服などを開発する「研究センター」、新しい砲弾の飛ばし方などを研究する「研究棟」を建てようとしている。2004年に閣議決定された防衛大綱による「国際平和協力活動」は、「イラク特措法」「テロ特措法」「PKO法」「国際緊急援助活動」のセットだ。国際平和協力センターは、文字通り、その中心と防衛省が期待している建物で、1-2階が広報展示、3階から7階が幹部自衛官・外務省、国連、NGO関係者の教育施設と言うことになる。

16日午後7時から9時前まで、中目黒・田道ふれあい会館で、近隣6町会の住民に2回目の建設説明会があった。時間前から100人を超す住民が会場を埋めて、壁に沿って立ち見の人が並んでしまった。防衛省北関東防衛局の黒田氏から敷地と工事の説明があった。恵比寿と山手通りに挟まれ、隣には中目黒公園や共済病院など大きな公共の施設もある住宅街だけに、工事のための車渋滞には十分注意すると言う説明があった。工事中の警備は当然のことと住民はとらえているようだ。

センター建設場所の土壌テストで、水銀が基準値と比べて約10倍以上、カドミウムで4倍以上、鉛が20倍以上という結果が出た。住民は濃度そのものや、どう直すかと言うことより、どうしてそんなに高い濃度の汚染があったのかを質問していたが、回答はもごもごとして、一向に要領を得ない。司会は時間が無くなるのでの一点張りで、研究棟と研究センターの話に移った。

住民側の最大の関心は、原爆の原料でもあるプルトニウム239が住民に知らされず、1972年以来40年間も住宅地にあった理由だった。防衛省側は「今は使っておらず、今後とも使うことはない。保管はバケツぐらいの容器に入れて、その上、ドラム缶ぐらいの大きさの容器に厳重にしまってあるので、地震などでも安全だ」と繰り返し主張した。「絶対に壊れない保証はない。どうして住宅街でないところに移さないのか」と迫る住民の質問には、とうとう「引き取り手がないから」と回答し、住民の失笑を買った。

研究棟や研究センターの近くの土壌からは、基準値の15倍以上の六価クロムや、10倍以上の鉛の入った土壌ゴミが出て、その理由を住民が問いただしても、またしても、「わからない、もごもご」と回答した。わざと語尾を濁したような回答しか出てこなかった。何かというと、「時間、時間」と言って、早く終わらせたい意図が見え見えの防衛省側の説明に、住民の側から、「時間なんか何時だっていいんだよ」と大声があがった。

自衛隊は、御殿場の駒門(こまかど)駐屯地にPKO活動に出る自衛官を教育する「陸自国際活動教育隊」の建物を持っている。「国際平和協力活動」用の建物を自衛隊が建てると言うことは、同活動をすべて自衛隊で仕切る思いの表れではないか。また、国民健康保険の保険料を払えない人が、目黒には1万5000人もいるのに、いまさら箱物を24億円も使って建てるのかと言う点も、プルトニウム239の秘密保管とあわせて、不安・不満の焦点になっていた。

時間が終わった後も帰らない住民は多く、24日(金曜日)の7時から再度質問をするように、防衛省に申し入れることになった。【了】

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PJ 記者