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PJ: 安居院 文男

【よこ顔】有機農法、顔の見える農家から買う玄米=阿賀一郎さん
2009年07月07日 07:50 JST


買ってくれた人に一人でもお会いして、話を聞いたり、作っている話をするのが楽しみと話す、阿賀さん (撮影 安居院 文男 東京・五反田3日 ) 

【PJニュース 2009年7月6日】阿賀一郎さんは、1941年東京西部の立川市生まれ。18歳で家業の農家を次ぎ、1965年24歳の時、機械化大規模農業や食糧自給の必要性を読んで、北海道札幌周辺の美唄市に移った。現在では25ヘクタールの土地を耕す。主に米を作り、近くの農家と野菜を作っている。昭和50年代から、有機栽培で有名な現在90歳以上の佐々木健人氏にうかがって、有機栽培を始めた。

PJは半分以上を玄米食にしている。玄米は農薬が残っているところも食べるので、普通の栽培では気になる。阿賀さんの有機農法を知ってからは、阿賀さんから玄米を買っていた。「有機農法は、奥が深いんですよ。有機肥料の元になる物は、食べ残しなどを使うんですが、問題なのは有機肥料に入っている塩分や、防腐剤、調味料などは、植物にも良くないんです。人間も植物も同じで、鰹(かつお)出しの残りや海草、糠(ぬか)なんかはいいですね」

有機農法で気を遣うことは何ですかと、聞いてみた。「作物は味がばらつかず、一定の味にしなければ消費者が満足してくれません。有機農法でも植物の育ち方や、時期によっては、肥料を入れる必要が出てきます。そういう見極めが大事です。この辺は、作る人の好みもあると思いますけどね。人間も疲れたときは、香りの高い物を食べたくなりますが、植物も同じですね」

最近の気温の上がりすぎで、北海道でも30度を超えるときが結構あるという。気温が上がりすぎるとトマトのような低温植物は味が出てこない。空洞ができたり、扁平(へんぺい)な物、葉っぱが不規則なものは、いい味になりません。

「なぜ、北海道に移住されたのですか」「北海道は、日本の食糧基地になると思ったからでしょうね。東京には3年に1度ぐらいしか出てきませんが、出てくると、買ってくれた人に一人でもお会いして、話を聞いたり、作っている話をするのが楽しみです」

29歳で、20歳の奥さまと結婚して、現在はお子さんが4人いる。末の男の子が家業をついてくれ、孫もいる。畑から持参した、一昨日とれたというお土産のトマトをつまみながら、日焼けした顔に、玄米の炊き方を聞いたが、全部奥さんがやってくれているので、奥さんに細かいことは聞いてみると、正直に話してくれた。

そろそろ、自宅の玄米も無くなってきたので、北海道に帰ったら送ってくれるように、お願いした。顔の見える農家から、農産物が買えるのはありがたい。【了】

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PJ 記者