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PJ: 安居院 文男

玉川高島屋、誤配管で川に汚水を1年間垂れ流し
2009年04月27日 05:01 JST


多摩川下流(撮影:安居院文男) 

何かを運ぶにはいろいろなものがあるが、連続して運び続けるのに一番いいのは管だろう。血管や神経など管は人間の体をぐるぐる回って、栄養や情報を運んでいる。人間のいわば配管は、間違えていれば病気や死に至るのでわかりやすいが、人工物の配管は、配管した後地面に隠れたり、何かの中に入ってしまって、誤配管は何年もわからないことがある。

 東京・世田谷区の玉川高島屋ショッピングセンター本館は23日、過去1年間トイレや従業員食堂、食料品売り場の厨房(ちゅうぼう)から、汚水約1万4000立方メートルを多摩川に流していたと発表した。原因は汚水の管を誤って雨水管につないだことだという。

 多摩川は以前、中性洗剤で水が汚れていたのを何とか水質をあげて来た。その陰には、排水規制や下水道整備、河川浄化事業などの努力がある。1965年ごろの多摩川は中性洗剤の泡が浮く、汚濁河川であった。1980年代には、アユが上ってくるまでに水質が良くなった。

 都市河川は、みんなが意識していなければ、すぐに汚れる。今回のようなミスがなぜ起こったのかはわからないが、配管してしまえばものの陰に隠れてわからなくなるのが配管だから、配管の後よほどしっかり確かめないとこのようなことが起きるだろう。管のつなぎ間違いで、汚水の入った水を飲んでいたという事故は時々ある。

 配管の前に、よく確認するのはもちろんだが、配管後も、水などが正しく流れているのかチェック項目を一つ一つしっかり確かめてもらいたい。大きなところはたくさんの配管があって間違いやすいのかもしれないが、小さなところは間違いが少ないのだろうか。汚水を飲んだりしていないか心配になる。日本は、他の国に比べればいい方なのだろうが。1年もそのままというのは、どうなっているんだろう。配水管の配管が間違っていないかをチェックしてみたら、たくさん出そうな気もする。【了】

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