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PJ: 安居院 文男

だーれも知らない9月2日の報告書の中味=オリンピック招致説明終わる
2009年04月20日 05:36 JST


ナワル・ムータワキルIOC評価委員会委員長(19日、撮影:安居院文男) 

東京オリンピック・パラリンピック招致委員会が、IOC(国際オリンピック委員会)の評価委員に16日から19日までの日程で、東京の計画を説明してきた。説明項目は、テーマ1、2のビジョン、レガシー、コミュニケーション、テーマ3の政治・経済、その財政、技術、選手村など計17テーマに対して、石原都知事、竹田恒和JOC会長などがプレゼンターを務めてきた。

19日は最後のプレゼンテーションがあり、その後、ホテルオークラ東京で午後5時から評価委員会の記者会見が1時間、招致委員会の記者会見が1時間あった。IOC評価委員会のナワル・ムータワキル委員長の「招致委員会側のハードワークと、暖かい受け入れに対する謝意」の後、記者の質問となった。はじめの質問には、ジルベール・フェリIOC五輪統括部長が答えた。「世論調査の結果は」に対し、「4都市(マドリード、シカゴ、リオデジャネイロ、東京)同時に2月に同じ質問をしているが、今日は結果を公表できない」。他の記者の質問には、「コンパクトなオリンピックのコンセプトは高く評価する」、「これからは、細かく見てゆくところ」、「柔道、体操などのアスリートと話した。アイスアリーナで国別対抗スケートがあったが、アスリートは意欲にあふれていた」、「経済的には、欠損が出たら保証するという確約を(麻生)総理からもらっている」、「ノーゲームイン東京、ニュースポーツフェデレーションなどの、東京オリンピックに反対するメンバーの話も聞いた。日本ではそういう声を上げることができるとわかった」などと応じた。

「東京の弱いところは」と言うスペインの記者の質問には、「山のような書類を精査しなければならないので、9月2日に最終報告を書く」という回答。当然だが、他国との比較や、評価の中味がわかるような質問には、ガードは固い。二人とも、にこやかな中に毅然(きぜん)として「9月2日」を繰り返した。

その後、招致委員会の記者会見になり、石原都知事を中心に、河野一郎、竹田恒和、猪谷千春、岡野俊一郎、福田富昭、小谷実可子、荒木田裕子、成田真由美の各氏が、質問を受けた。石原都知事の声がかれていたのと、「はじめは委員全員がチームとは言い難かったが、回を重ねるにつれ、だんだん『チーム2016』と言えるような一体感が出てきた」という荒木田委員の言葉が、苦労を物語っていた。

今は招致委員会としてベストを尽くし、やるべきはやったという雰囲気か。記者から、「今後は、ロビー活動が中心になるのでは」という問いに対して、石原知事は「そういうのは素人なので、河野さん頼みますよ」と応じると、河野一郎招致委員会事務総長は、「直接IOCを訪れてはいけないが、スポーツ大会などのパブリックなところは良いことになっている。これからは総合力が問われるが、橋本聖子氏などのオリンピアンを通じて動いていく」と、活動の仕方の一端を説明した。

招かれる方も、招く方も、力を尽くした駆け引きは、ひとまず中締めとなる。招く方は、うまくできたといい、招かれる方は、情熱を感じて、歓迎に感謝と、建前の応酬とも言えるが、今のところ何とも言えないのが本当のところだろう。【了】

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