PJ: 安居院 文男
一犬虚に吠えて万犬実を伝えた=北朝鮮ミサイル誤報知
2009年04月06日 07:58 JST

のど元過ぎれば熱さを忘れないように手を打ってもらいたいもの(霞ヶ関・外務省、撮影:安居院文男) 
4日、政府は北朝鮮からミサイルが発射されたと誤発表した。千葉県に配備された航空自衛隊の新型レーダー「FPS5」(通称ガメラレーダー)に出たミサイルでないものの航跡を、担当者が北朝鮮のミサイルと誤認して、防衛省の総隊司令部に連絡し、総隊司令部の担当者は、米軍の早期警戒衛星の情報がないのに、あったと思い込んで、防衛省の中央指揮所に伝えた。指揮所で声を聞いていた防衛省の連絡官も、「発射」の声を聞いて、「発射」といい、それをマイクで政府関係者が「発射」と官邸の関係者に伝えたということだ。
PJは、モーターを小学校の理科で組み立てた時、電気機関車の模型を手作りした時、ラジオを組んだ時、以来、卒論の実験の装置、会社でいろいろなシステムを動かした時──。一度でうまく行かないのは、今まで数知れない。
今回は、レーダー情報の判断をする段階で、他情報つまり、アメリカの警戒衛星の情報を確かめなかったのが原因だが、一つの点情報を日本全体に広げるときに、いろいろなノイズが入ることは想像できる。日本はその手の訓練があまり得意ではないうえに、実戦で何度も失敗しているであろう、アメリカのような機会を幸いにして持っていまい。今回のことは、このような失敗を何度も見直して、システムがちゃんと動くようにする薬にするしかない。
たぶん、優秀な人が作った情報判断伝達システムも、間違えることはあるというより、必ずどこかで間違っている。OSなどのソフトウェアは、必ずバグが入っていることでわかる。それは、北朝鮮の科学者でも、伝達システムでも同じだ。6カ国協議などで、北朝鮮を危なくない国にできれば、打ち上げたのは衛星なので危険はない、といえるのだろうが、それも難しい。
一犬虚に吠ゆれば、万犬実を伝う、とはこのことだが、北朝鮮が着実に技術を積み重ねるのを、事実上黙って見ている形になっているのは、とても危ない。5日には、ロケットがどうやら無事日本上空を通過したようだが、のど元過ぎれば熱さを忘れるでは、芸がない。国連でも何でも、できることは何でもして、次をなくすようにするしかない。【了】
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