PJ: 安居院 文男
野球は結構おもしろい=WBC、2回目が終わって
2009年03月25日 08:58 JST
WBCが日本の2連覇で終わった。決勝がアジアの2強で戦われたことで、アジアの野球のレベルの高さが証明された。各国とも、レギュラーシーズンの違いとか、球や、審判に不慣れということはあっただろうが、同じグラウンドで同じ条件で戦ったので、いろいろあっても、大変おもしろかった。野球を通じての友好が培われたと思う。
PJは、24日の朝、友人にメールを打った。言われているように、韓国の打線を岩隈が封じるのは、フォークなどの縦の変化。もし、初回の韓国の猛攻を防げれば、日本に分がある。韓国は、スピードといい、変化といい、本当に、いいピッチャーをそろえている。しかし、日本のバッターも、それに慣れてくる。はじめイチローの調子があがらなかったが、決勝ではイチローがキーになるだろう。結局、5対3で日本が勝つ、と書いた。
延長戦までは、考えていなかったが、はじめは投手戦、後半は打撃戦になるだろうとは予想した。韓国では、いろいろと戦い方について品がないとか言っているが、結局、日本に勝ったときに、国旗をマウンドに立てて気勢を上げたことが、敗因になっているのではないだろうか。つまり、勝負にこだわるあまりに、無心になれなかったのではないか。無心になるのはとても難しい。“侍ジャパン”という言葉は好きではないが、サムライの生死観は、無心かどうか、つまり、昔で言えば、白刃の下で無心になれるかどうかということだ。
イチローが「神が降りてきた」と言ったようだが、結局、無心になれたかどうかということではないか。無心は、神を呼ぶのだろう。イチローは視聴率とか、いろいろ雑念の中で打てて壁を越えたと言っていたが、それも、それまでに何千何万という練習の積み重ねがあったればこそだろう。だからこそ、はじめにイチローが一番入れ込んでいたために、打てなかったのだろう。野球と言うか、スポーツは、時に神聖なものというのは、無我夢中でしかも冷静にできたときに一番力が出るようだ。禅で、「白雲の去来するに任せる」という話を聞いたことがあるが、完全な無心というのは、ほんの一時のことなのかもしれない。イチローの前頭葉が視聴率を考え、ここで打てたらかっこいいだろうと考えたかもしれない。しかし、それは構えているときの話で、ボールが来て打つときは、無心のはずだ。ほんの数秒の無心で、打撃には充分なのだろう。
韓国の監督は、立派なサムライだと思う。顔を見れば、それまでかいくぐってきた苦労がしのばれる。何にもまして、「日本の方が強いが、野球は強いものが勝つとは限らない」というコメントがそれを示している。新聞などで、いろいろなことが言われているが、結果は結果として、素直に受け止めなければ各国とも進歩がない。その意味で、キューバのカストロ氏の言葉や、アメリカのジョンソン監督のコメントは、深いものがある。日本が敗れても、それなりに素直なコメントを原監督なら出しただろうと思う。
昔から、勝敗は時の運という。次のWBCまでに、腕を磨いて、またいい戦いを見せてもらいたいものだ。【了】
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