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PJ: 平藤 清刀

マスク売り切れ。市民は「予防してるつもり」で安心?
2009年05月23日 09:39 JST

国内で新型インフルエンザの感染者が確認されて以来、ドラッグストアや薬局・薬店、コンビニの店頭からマスクが消えた。マスクを買いに走る人にあえて聞こう。

「そのマスク、何に使うのですか?」
「インフルエンザの予防に決まってるじゃない!」

ごもっとも。

「では、そのマスクで予防できるのですか?」

なぜこんなイチャモンみたいなことを書くかというと、マスクを正しく着けている人をほとんど見かけないからだ。

先日、大阪市営地下鉄の某駅に隣接する駐輪場に自転車を預けた。その駐輪場の係員が全員マスクを着けているのだが、鼻を出している人、口まで出してマスクをあごに引っ掛けているだけの人もいる。近所のコンビニでも店員は全員マスクを着けているが、やはり鼻をマスクの外に出している。

聞けば「息苦しい」「しゃべりづらい」という。電車に乗っても買い物に行っても、そこらじゅうマスクだらけ。しかし着け方は、前述した駐輪場の係員やコンビニの店員とあまり変わらない。たとえ鼻と口を覆っていても密着が足りず、すき間だらけの人がほとんどだ。

すでに感染している人が他人にうつさないことに有効だとされるマスク。他人のクシャミや咳(せき)による飛沫(ひまつ)を吸い込まない効果は否定しないけれど、それも正しく着用していることが前提だ。

中には「みんながマスクをしているから、自分も着けていないと恥ずかしい」という人がいるという。日本人特有の「みんな一緒」「周りと同じじゃないと体裁が悪い」という国民性か。

マスクを着けることで予防したつもりになって、なんとなく安心なのかもしれない。ちなみに東京で感染が確認された女子高生は、滞在先のアメリカでもマスクを着用していたそうだ。

マスコミが必要以上に煽(あお)り立てるから、日本中が一種のマスヒステリーに陥っている感が否めない。【了】

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