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PJ: 今藤 泰資

秋を告げるシュウカイドウ=茨城
2009年09月07日 09:50 JST


俳聖松尾芭蕉は「秋海棠 西瓜の色に咲きにけり」 と詠んだ。西瓜は秋の季語である。(撮影:今藤泰資 9月5日) 

【PJニュース 2009年9月7日】秋の気配が深まる朝、わが庭に秋海棠(しゅうかいどう)が咲いた。毎年見る花ながらなぜか今まで気にしたことはなかった可憐(かれん)な花。名前の由来を調べてみた。

この花を世に送った最初の日本人はどうやら儒学者であり本草学者であった貝原益軒らしい。江戸時代初期、中国から渡来したこの花を「大和本草」の中で「花の色、海棠に似たり。故に名付く」と紹介している。

同世代の俳聖・松尾芭蕉は「秋海棠 西瓜の色に咲きにけり」 と詠んだ。西瓜は秋の季語。「西瓜独り 野分をしらぬ朝かな」と詠んだのは山口素堂。素堂は芭蕉とも交流のあった人で「目には青葉 山ほととぎす初鰹」で知られる。

益軒であれ芭蕉であれ、秋海棠に着目したのは外来の珍種がこの当時、市中の耳目を集めたのかもしれない。学名の「Begonia grandis」は、シュウカイドウ科ベゴニア属に属する植物の総称で、ベゴニアはフランス人ミシェル・ベゴン(Michel Begon)(1638-1710)の名 に由来するとか。ベゴンはフランス領アンティル諸島の総督だったとされ、益軒や芭蕉と同世代の人物である。可憐な花一つにも深い意味を感じた長月9月の早朝。夜も長くなる。【了】

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