PJ: 今藤 泰資
日本共産党という存在(下)
2009年09月05日 07:00 JST
ジイジイ鳴く自民の夏は終わった。秋を向かえ、冬の支度が必要なこの時期、党内の愚かな論争が新聞ネタになる。(撮影:今藤泰資) 
【PJニュース 2009年9月5日】(上)からのつづき。面識のある自民党の赤城氏や民主党の福島氏に投票せず、「アカは怖いわ、アカはあかんな」と思い続けてきた日本共産党田谷氏に一票を投じたのは、ひとえに「Balance of Power;力の均衡」を考えたからである。この記事を書くにあたり「しんぶん赤旗」をネットで調べたら『早稲田大大学院教授、田勢康弘氏は、日本共産党が改選前議席を確保した結果について)「民主党政権はできるでしょう。その場合に共産党は(閣内には)入りませんよ。入らずにいいことには賛成して、悪いことは反対するという健全野党でいく」という(訴え)、これがかなり効いたんじゃないでしょうかね」と語りました』と自党評価を行っていた。
北朝鮮拉致問題については「日本官憲の妄言」という他国の見解に同調したばかりか、自衛隊の違憲問題には日和見主義で臨み、北朝鮮の影響力の強いとされるパチンコ業界の片棒を担ぎすっかり不人気になった社民党と異なり、日本共産党は「制度が支持もしていない政党に強制的に献金させられるもので、国民の思想・信条の自由を侵すもの」と批判し、政党交付金の受け取りを拒否しているそのスタンスは見事である。そのかたくなさが私の関心をそそるところだが、といって私は「共産主義者に転向」するつもりは毛頭ない。陳腐化した憲法第9条は改正の必要があると考えているし、日米地位協定は明らかに不平等条約ではあるが、完全にアメリカ離れをするほどこの国の政治も経済の自立できてはいないと思うからだ。
それより何より衆議院では最大野党に転じた自民党が、政権移譲を促進させねばならないこの現実の中で、目下最大の課題は総裁選挙であるとは何事か。自民党は過去の失態を反省し、「自問党」を旨とするべきだ。そのためには、麻生太郎総裁は早急にその職を辞し、安倍晋三氏や森喜朗氏その他諸々の長老議員を放逐する勇気を持ち合わせねば、穏やかで柔和な笑みをたたえる日本共産党志位和夫委員長と対等にせめぎ会う能力はますますもって失われてゆくだろう。志位さんは「腹話術の人形のように可愛い」という庶民感覚は、自民党幹部の誰が持ち合わせているだろう。そのことは「こわおもての小沢さん」とて同様である。
4日の時事通信によれば、自民党の甘利明氏は、民主党幹事長に小沢一郎氏が就任することについて、「同氏が実権を握る院政」とし、河村建夫官房長官は、「違法献金事件がまだ解決されていない」などと指摘したと伝える。衆院選大敗の総括もすまないこの時期に、他党の評価をする余裕はあるまい。愚かさの上塗りはやめたほうがよい。「ナンデモ反対」の社民党が与党に転じ、「不健全野党」に成り下がりつつある自民党を尻目に、未来永劫(えいごう)日本共産党が「健全野党」である続けることを私は期待するものである。共産党政樹立などもってのほかだと、あえて付け加えておく。【了】
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