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PJ: 今藤 泰資

波乱多き己丑の年、2009年始まる
2009年01月02日 08:01 JST


紫峰・筑波に昇る2009年の初日の出。(1月1日、午前7時撮影:今藤泰資) 

2009年の扉が開かれた。政治、経済、軍事などなど国海外に波乱多き年の始まりとなった。過去の己丑(つちのとうし)年には、時代の転換や新機軸の萌芽(ほうが)の兆しが多かったという。1889年(明治22)には大日本帝国憲が公布され、また茨城では全国に先駆け水戸鉄道が開通し、近代化の一歩を踏み出した。1937年(昭和12)には日中戦争が勃発、長い暗黒の時代が始まった。1961年(昭和36)には、現代の「オバマブーム」を想起させるケネディ大統領が就任。ダラス空港で非業の死を遂げた。1973年(昭和48)、第1次オイルショックで政治も経済も大混乱をきたし、1985年(昭和60)のプラザ合意後は円高不況に陥った。さて今年、世界はどう動くのか。日本はどこへ向かうのか。

 愚行を繰り返す与党自民党の指導者、政権担当能力を感じさせない民主党…わが国政治体制の貧困はぬぐうべくもない。中国、韓国の歴史を見よ。先進各国の干渉によって長年にわたる自主独立の気運をそがれ、自国での戦乱を避けることもかなわなかった。指導力なき指導者による政治体制がいかほどに国家を存亡させ、国民を路傍に迷わせてきたかを、わたしたちは隣国の歴史から学ぶ必要がある。

 この朝、わたしは輝く旭光(きょっこう)を眺めながら、はかりなくも高校演劇の世界で知られる内木文英(ないき・ふみえ)作の戯曲「おらはあめえのもぐらもち」を思い出していた。半世紀も以前、わたしは兵庫県鳴尾高校の舞台でこう叫んだのだ。「おめえが太陽なら、おらはおめえのもぐらもち!」。あまりにも光輝く旭光になりたがる人間が多い、多すぎる今の世の中。出番の見えない「もぐらもち」として、世を支えることもまた必要なのではないか。そう思い至った波乱多き己丑の元旦。【了】

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