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PJ: 今藤 泰資

悲しく終るサケの遡上=茨城・筑西市
2008年11月19日 07:37 JST


筑西市市内を流れる勧行川は利根川、小貝川の支流。河川改良によって水質は改善されたというが…(撮影:今藤泰資) 

茨城県西部の町、筑西市内の勤行川(ごぎょうがわ)に、本年も鮭(さけ)が産卵のため遡上(そじょう)してきた。地元のロータリークラブでは、「鮭お帰りな祭」のノボリを立て、産卵場所に近い小学校生徒らが見守る。例年10月下旬の遡上風景を取材してきたが、昨16日の夕方、そこには悲しい光景だけが広がっていた。

 勧行川は利根川河口からおよそ150キロ、遡上を阻害する難所も多い上、水質に敏感なサケの習性から産卵はなかなか容易な行動ではない。今年だけの現象ではないと思いたいが、産卵前からどの固体もボロボロ。オス同士の争いは熾烈(しれつ)でも、白くはがれた肌が痛々しい。サケの白化現象は「ボッチャレ」といわれ、産卵や体の消耗の激しい固体がエネルギーを得るため自分の体のタンパク質を分解。サケの筋肉の軟化や液化がおきるという。

 カラスが見向きもしないボッチャレ、抜け落ちた目玉が空間をにらんでいる。昨年の写真と比較してみたら、今年の水質は悪化しているように見えた。悲しく終わるサケの遡上。環境問題などと大上段に構えたくないが、何かを感じさせる晩秋の夕方。【了】

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PJ 記者