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PJ: 今藤 泰資

屋形船で味わう、老舗の料理と日本一の花火大会!
2008年10月06日 07:57 JST


全国各地の一流煙火師が、秋の夜空を豪華であでやかな2万発のスターマインや創造花火などで染め抜いた。競技に加わった煙火師は20都道府県からの59業者。実行委員会の発表によれば、好天に恵まれたこの日の花火フアンの数は約80万人。(撮影:今藤泰資) 

秋田県大仙、新潟県長岡と並ぶ日本三大花火大会の一つ、「第77回土浦全国花火競技大会」が4日、茨城県土浦市の桜川河畔で開催された。全国各地の一流煙火師が、秋の夜空を豪華であでやかな2万発のスターマインや創造花火などで染め抜いた。競技に加わった煙火師は20都道府県からの59業者。実行委員会の発表によれば、好天に恵まれたこの日の花火ファンの数は約80万人。人気が人気を呼んでか、このところ来場数は年々増加の一方と土浦市では喜ぶ。

会場周辺の道路は当日早朝から大幅な交通規制がしかれ、河川敷の無料観覧席の抽選会には、2日の夜から並んだ人もいたほどだったが、これを霞ヶ浦湖上から眺めようと思い立ったのが、土浦市内の老舗割烹・霞月楼(かげつろう)の若旦那、堀越礼(26)さんだ。

霞月楼の歴史は明治22(1889)年にさかのぼり、「来年は創業120周年の節目の年に当る」と堀越さん。土浦は古来水の町であったから、「ウチの店も昔は河畔、屋形船を浮かべて二次会を開いたこともあった」。広さは全国第二の湖、霞ヶ浦そのものが地域の大切な資源の上、湖岸周辺にはワカサギやレンコン、ブタ肉など農林水産資源も豊富だ。2010年には対岸の百里地域に茨城空港の開設も予定されている。「屋形船を再生させ、なんとか土浦の市街地活性化に結び付けたい」と意気盛ん。

現在のところ、土浦には屋形船がない。潮来からえい航してきた富士屋丸をこの日特別に花火見物用にしたて、40名の観客を仰天させた。湖上の花火は遠望ながら、交通混雑はなく、狭い桟敷で眺める花火ではない。きれいどころが酌する船内は、船頭さんが時々気を利かせて電気を消す。黒い水面の遠方に巨大な花火が打ち上がるごとに拍手と歓声が上がる。船にはもちろん水洗トイレも完備だから、約3時間の湖上で楽しむ花火大会はあっという間に終了した。

仕掛け人の堀越さんは、「来年から恒例行事にするためにも、ウチで船を確保したい」と、壮大な構想を打ち明ける。今後に備えてこの夜、アンケート調も行った。隣マチから来たという50代の男性は、「家内も娘も大喜び。1万8千円という値段は、料理の内容や手厚い接待で気にはならない。桜川河畔の桟敷席は今ではプラチナチケット。少々高くってもまたこの船にしますよ」と喜んでいた。【了】

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