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PJ: 今藤 泰資

「医師連盟が自民推薦から民主推薦」の大騒動、あのバンソコウの影も?=茨城
2008年09月20日 13:48 JST


茨城県筑西市の秋の実り。筑波山麓には、「バンソコウ大臣の自宅」がある。今では「事務所」を引き払ったが、笑い話は続いてる。(11日撮影:今藤泰資) 

14日付けの朝日新聞は、『後期高齢者医療制度に反対する茨城県医師会は次期総選挙で、自民党一辺倒の推薦をやめ、選挙区によっては民主党を推薦する方針を固めた』とし、また読売新聞は『茨城県医師連盟は17日、次期衆院選で県内7選挙区すべてで、後期高齢者医療制度に反対している民主党の候補を推薦すると発表』と伝えた。良くも悪くも伝統的保守県の茨城で、政権与党を支えてきた医師連盟が、衆院選挙目前のこの時期に反旗をひるがえしたのだから、一大事だ。

 『日本医師連盟は05年の総選挙で、自民公認が得られなかった医師出身の自見庄三郎氏(福岡10区)への推薦を可能にするのが主な目的とされ、政策で推薦政党を決めるのは異例』との見方(朝日)もあり、18日の記者会見では町村官房長官も「わたしは関心がありません」と打ち消しにやっきだ。果たして真相はどこにあるのか。

 「後期高齢者医療制度には、もちろん反対ですよ。でも決して反自民という立場じゃありません」。茨城医師会関係者のS氏(48)が内情を吐露してくれた。問題の発端は「茨城1区の候補者推薦から出始めた話題」というのだ。「実は医師会でですね、医療問題の諸点についてアンケート調査をしたんですよ。1区の衆院選立候補予定者にね」。結果は、「自民も民主も惨憺(さんたん)たるモノ」と硬い表情を見せる。共産党議員の回答がもっとも理解に足るモノだったが、「左翼政党の応援ではね」。赤城徳彦元農林水産相は「何もわかってない。回答はどうやら秘書が書いたようだし」、民主新人の福島伸享氏は「それ以上に力量不足、これから勉強しますじゃあ、回答になっていない」と切り捨てる。

 民主党の方針に納得したのではなく、立候補者に魅力を感じているワケでもなさそうだ。後期高齢者医療制度への反感が、民主推薦のカタチをとっただけで、「本音は自主投票ですよ」と断言する。過去、茨城1区は、赤城サンがダントツでリードしたきた。対抗馬の福島サンは、赤城サンと同様の「東大出身のエリート官僚」という経歴だけで、「人間的な魅力はゼロ」だとも言う。

 茨城のゴタゴタは、まさに中央政界の縮図。長期間政権与党に座り続けた自民党は、芯(しん)から腐っている。2代続けて首相が辞任する国が、世界のどこにある。防衛庁(省)事務次官の失態をコントロールできなかったトップ。無能力で無責任な歴代の農林水産相の中には、バンソコウ貼りのママ、閣議に出席する非常識大臣までいた。お粗末政治家の最大の功績は、新聞の部数を伸ばし、テレビの視聴率を上げただけだ。

 一方、小沢一郎氏率いる民主党は烏合(うごう)の衆だ。代表自身(自民時代の経歴)はきな臭いし、腕力にまかせた政治手法には批判が多い。菅直人代表代行は、閣僚の国民年金未納問題では自身の未納が発覚。四国八十八ヵ所巡りも、夫人に謝罪させた姿も印象がよくない。鳩山由紀夫幹事長は小沢氏に密着して身を保っているが、元は学者のお坊ちゃん。政治家には不向きだ。代表時代の前原誠司氏に期待が集まったが、ニセメール事件では視野の狭さを露呈し辞任。その他多くの有能な政治家が参集しているが、小沢権力体制下では声もだせない。前述S氏は、「医師会の大勢はやはり自民でしょう。でも後期高齢者制度の廃止は、自民じゃあできない」と言いつつ、「わたしはまた、バンソコウですかねえ」とため息をついた。

 今の政治はドッチもドッチの「ドッチボール」。投げたボールの投げ返しに終始せず、「国民目線で仕事をせい」と怒鳴りたくなる。ちなみにわたしは茨城1区の有権者。赤城サンは完全忌避だし、ひ弱い福島サンなどお断りだ。棄権はないから、共産党に入れるしかない。もちろん同党の方針には真っ向から反対だ。しかたがないよな、日本国政治。いよいよ、自ら出馬するしかないか。【了】

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