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PJ: 穂高 健一

マナー向上になるか、新宿の路上禁煙キャンペーン(上)
2006年02月21日 16:54 JST


新宿の繁華街・モア2街で14日、路上禁煙を訴える人たち。(撮影:穂高健一) 

東京・新宿の路上がきれいになってきた。昨年の8月1日に、新宿区は路上禁煙の条例を制定し、積極的にキャンペーンを展開している。条例には罰則規定がない。2000円の罰則規定がある千代田区とはあきらかに違う。それだけに、新宿区の場合は人々のマナーに訴える面が強い。

 新宿は、JRや私鉄、地下鉄が交わる新宿駅の乗降客数は一日350万人といわれる大都会である。同時に、大企業が多い。路上喫煙にたいする最も苦情が多いのは朝の通勤時間と、昼間のランチタイム。「年間に寄せられる苦情は100件以上で、見過ごせない状態でした」と説明するのは、新宿区役所の環境推進係の宮端(みやばた)啓介さんである。

 各駅からオフィスに向かう通勤者は、前後左右を人に囲まれている。タバコを吸う人が前方を歩いていれば、煙が顔にかかる。しかし、人波から逃げ出せない。ランチタイムも同様で、路上喫煙者がいれば不快感がつのる一方。これらが路上禁煙への高まりとなった。区民や学識経験者で構成された「区民の声委員会」で討議がなされた。さらには新宿区民や在勤、在学、来街者、NPO団体などが主導する、自由参加の「フォーラム」から区長に、路上禁煙の提言がなされた。

 パブリックコメント制度を経て正式に区議会にかけられ、『新宿区空き缶等の散乱及び路上喫煙による被害の防止に関する条例』が可決した。 新宿区は条例施行まえに新宿、高田馬場、神楽坂など区内各駅周辺を中心とした57カ所の実態調査を行った。通行人の合計10万9420人にたいして、路上喫煙者は4421人、4.04パーセントだった。

 「いきなり、路上喫煙禁止でなく、事前に周知させる必要がありました」と宮端さんは語る。条例がスタートとする1カ月前から、新宿区は事前PRを実施した。企業、町会、商店会、振興会にはポスターとか、灰皿撤去とかの協力を要請した。映画館の予告には30秒のPR映像を流す。街路灯には垂れ幕。歩道の路面には禁煙の表示シートを張った。多くが協力的だった。

 事前PRの期間を含めた2カ月後、同一場所での実態調査では9万1156人の通行人に対して、喫煙者が1685人、1.85パーセントだった。路上喫煙率は確実に低下した。キャンペーンの効果は出ていると、新宿区は確信を持った。【つづく】



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PJ 記者