SakuraFinancialNews

Updated: Apr 23 00:41    

HOME > (260) > 坂本龍馬はなぜブームなのか(1)...

PJ: 穂高 健一

坂本龍馬はなぜブームなのか(1)
2010年05月28日 09:40 JST


広島県・福山市の国民宿舎「仙酔島」展示室では、『平成いろは丸で行く、仙酔島・龍馬といろは丸展』が11月30日まで開催されている。 

【PJニュース 2010年5月28日】NHK大河ドラマ「龍馬伝」から、日本中が爆発的な龍馬ブームだ。新聞の紙面、電車の中吊り広告、旅行チラシ、街のスーパーにならぶ商品のパッケージ、どこにいっても、「龍馬」という文字や写真を目にする。

■なぜ、龍馬ブームなのか。
日本はいま膨大な財政赤字を抱えている。このままだと日本が危ない、国が滅びるのではないか。そんな潜在的な畏怖が庶民の間で高まっている。危機や危険に対して、誰も解決できない、という閉塞感が巷に満ちている。

『日本を今一度せんたくいたし申候』という龍馬のような豪傑が現れてくれないか。そうした期待が庶民の底流にあり、龍馬ブームに火がついたのだろう。

私は雑誌に、「坂本龍馬と瀬戸内海」シリーズを書いている。はからずも、龍馬ブームに乗った筆者の一人になってしまった。

いきさつは昨年11月にさかのぼる。雑誌『島へ。』が年明けの52号で瀬戸内海特集をやるから、と私に声がかかった。

生まれ故郷に近い、広島県・大崎下島の御手洗港を選んだ。そこは幕末に、三条実美ら七卿が長州に都落ちするときに立ち寄っている。その史跡がある。さらに、吉田松陰、高杉晋作、坂本龍馬、などの幕末志士の名まえが町の資料に記されている。維新志士たちが京の都と長州、長崎を往来するときに御手洗に幾度となく立ち寄っている、という認識をもっていた。その実、私は御手洗に行ったことがなかった。

「来年は、NHKの大河ドラマで龍馬です。御手洗と龍馬について、ふくらませて、そこを書いてください」。編集長のことばから、私はそれを引き受けた。

資料を調べてみたけれども、龍馬が御手洗に立ち寄った、という学術的な史料がなかった。高知の坂本龍馬記念館の学芸員に問い合わせても、龍馬が出した手紙には一行もないです、と一言で終わった。なぜだ? 御手洗観光協会に問い合わせても、伝承であり、事実かどうかはわからないという。途方にくれた。

龍馬関係者にやみくもに当たった。答えはみな同じ。唯一、福山市教育委員会の方が、「いろは丸事件のあと、鞆の浦の交渉が決裂し、交渉の場が長崎に移った。途中で、龍馬は御手洗に立ち寄っています。それを鳥取藩士が目撃した、と日記に残しています」と教えてくれた。

龍馬が御手洗に立ち寄ったという事実の確認が取れただけでも、多少の安堵をおぼえた。しかし、それだけでは記事にならない。なぜ龍馬は御手洗を極秘にしているのか。そこには何かあるな、という新たな予感があった。【つづく】

■関連情報
隔月誌『島へ。』

記者HP:穂高健一ワールド

PJニュースは一般市民からパブリック・ジャーナリスト(PJ:市民記者)を募り、市民主体型のジャーナリズムを目指すパブリック・メディアです。身近な話題から政治論議までニュースやオピニオンを幅広く提供しています。

PJ募集中!みなさんもPJに登録して身の丈にあったニュースや多くの人に伝えたいオピニオンをパブリックに伝えてみませんか。



関連記事:
タグ:
pagetop

PJ 記者