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PJ: 穂高 健一

なんで野菜が異状に高いの、農家なげく=大野山・神奈川県(上)
2010年04月28日 07:53 JST


農家の女性がネギ坊主から種を採っていた。いまやネギが店頭で一本100円もする。春の異常低温で、ネギが壊滅しているとは思えない。収穫時期が多少ずれ込んでいるていどだ。流通の人為的な値上げだろう。(撮影:穂高健一、4月26日、神奈川県) 

【PJニュース 2010年4月28日】我孫子ハイキンク・クラブ(可児慎一リーダー)の7人に同行し、丹沢山塊の大野山(723メートル)のハイキングに出掛けた。丹沢では最も富士山に近い山だけに、展望がとても良い。4月26日は朝から快晴で、純白の富士山が青空にくっきり浮かんでいた。春日和の快適な山行が楽しめた。

JR御殿場線の谷峨駅(無人駅)から山頂まで、約2時間の初心者コースだ。分れ道には道標があり、山頂までの所要時間が常に表記されている。中高年向けの余裕ある時間だから、初心者には心強い味方だ。

酒匂川に架かった橋を渡り、小さなダムを左手に見、勾配の緩やかな山道を登っていく。稜線の美しい富士山が一段と大きく見えるので、疲れを感じさせない。

山間の畑から、70代の農家の女性が、「四つ葉のクローバーを摘んでいきなさいよ。良いことがあるよ」と声をかけてくれた。三つ葉から六つ葉まで、特に女性メンバーは喜んで摘んでいた。

近在の茶畑農家だという農家の女性は、自家用ていどの野菜を耕作していると話す。「ネギ坊主から、種を採っていたの」。他には、どんな作物を耕作しているのか、と聞いてみた。畑に、小さな芽が出ているのがトウモロコシで、収穫は7月。3月に植えつけたジャガイモは6月、11月に植えた玉ねぎも6月だ、とそれぞれの特徴を教えてくれた。

鹿とイノシシが、収穫時期になると、これら作物を漁って、畑を荒らす。4月の旬のものといえば、タケノコ。竹やぶは根こそぎ、イノシシにやられる。出荷できる、見栄えの良いものは食べられてしまう。小さな不ぞろいの形が悪いものが残されている。

「鹿と猪が食べた残り物を、人間が食べているんですよ」と農家の女性は苦笑していた。

釣り糸(テグス)はカラスに最も効果がある。しかし、鹿や猪には役立たずで、柵をつくらないと防ぎようがない。「柵を作れば、市価の野菜の2倍も費用がかかってしまう。家族が食べるていどの耕作だから、そこまで手をかけられない」とあきらめ顔だ。

野生動物の生態系が狂い、鹿、イノシシの異常発生は関東のどこも農作物の被害が深刻だ。それら動物が繁殖期に駆除しないから、数は減らず、農家の耕作意欲をそいでいるようだ。【つづく】

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記者HP:穂高健一ワールド

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