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PJ: 穂高 健一

女性の山登りは、自然との出会い、人との出会い、そして絆(1)
2010年04月20日 06:56 JST


小倉董子(のぶこ)さんは女性登山家の第一人者。「山登りはリーダー任せにならず、一人ひとりがしっかり安全登山の知識を身につけることです」と話す。(撮影:滝アヤ、2月12日、東京・江東区) 

【PJニュース 2010年4月20日】山野で淡紅色の山桜が満開になってきた。快適な山登りが楽しめるシーズンの到来だ。最近は中高年の登山者が多く、特に女性が元気だ。高尾山(東京都)などの低山では、ファッション的な感覚で登る、あるいはカップルで連れそう若者たちが増えてきた。

山は晴天もあれば、悪天候もある。おなじ一つ山でも、楽なコースもあれば、ベテランコースもある。年代を問わず、山登りの知識不足から遭難するケースも目立ってきた。

登山歴65年の小倉董子(のぶこ)さん(日本山岳会・永年会員、元・文部省登山研修所の専門委員・運営委員を歴任)は、数多くの女性登山者の指導とリーダー養成をおこなってきた。国内では、女性登山者を指導する第一人者だ。

「ただ連れて行ってもらう、という山登りは事故のもとです。リーダー任せにならず、一人ひとりがしっかり安全登山の知識を身につける。誰もが山登りのリーダーを体験することで、自分の能力を知り、責任ある行動ができるようになるのです。それがより楽しくし、安全登山への途になります」と小倉さんは強調する。

小倉さんの女性登山者への指導歴は長い。1975年に、朝日カルチャー『女性のための山歩き教室』の主任講師となった。最初の受講者たちが、「このままお別れするのは寂しい」という願いがあって、女性だけの同好会「紫蘭会」(しらんかい)を発足させた。原則として、小倉さんは積雪期の登山と岩登りはやらない、と決めた。
その後は、小倉さんの講座や講演を聴いた、多くの女性たちが同会に入会している。国内および海外の山々で、ちょっと冒険を加味した、トレッキングなども行っている。現在の会員は106名である。

同会の創立35周年記念の行事が今年2月12日、江東区文化センター(ホール・展示室)で開催された。小倉さんと田部井淳子さん(女性初のエベレスト登頂)とのトークショー、会員による山の歌コンサート、会員の手作り作品の展示会などがおこなわれた。

小倉さんが会長の紫蘭会は発足から35年、おなじ時期に田部井さんがエベレストに登ってから35年。日本を代表する、ふたりの女性登山家は打ち合わせなしでも、呼吸がぴたり、ユーモアに満ちたトークショーだった。話題はごく自然に「山で、死んではいけません」というテーマになった。その目的に沿った、ふたりの山登りのエピソード、メディアでの活躍ぶりが語られた。【つづく】

■関連情報
ようこそ小倉董子さんの「人と自然とちょっと冒険」の世界へ

記者HP:穂高健一ワールド

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