PJ: 穂高 健一
暮らしのアイデア発想法・発明で稼ぐ=東京(上)
2010年04月01日 08:48 JST
「シニアのための発明・発見サロン」では、素人が発明品で稼げる道、プロセスを教えてくれる。(撮影:穂高健一、3月17日、東京・千代田区) 
【PJニュース 2010年4月1日】市民の発明とは、いかなるものか。日常生活における、不自由、不便さの解消である。改善へのアイデア、思いつき、ひらめきから生まれたものが、実用化される。それが一般にいわれる市民の発明品だ。
発明成功者の70%以上は、50歳以上の中高年だという。洗濯機の糸くず取りネットを発明した主婦は、約3億円のアイデア料を稼いだといわれている。素人が発明品で稼げる道、テクニックや販売方法のプロセスを教えてくれる講座がある。
NPO法人シニア大樂が主催する、「シニアのための発明・発見サロン」で、毎月第3水曜日の14時から2時間、東京・千代田区の和泉橋区民会館で開催されている。講師は、「発明仕掛け人」と呼ばれている下村正さん(知的財産・発明事業化アドバイザー)である。受講者の年齢は問わず。現在は50代から90代の男女が受講している。
発明品は世に出るまでは機密だが、3月17日、同講座の取材許可が得られた。下村講師は冒頭、教壇でレモン搾り器を掲げてみせた。
「レストランなどでトンカツを注文すれば、スライス・レモンが付いてきます。指先で絞れば、手が汚れる。この新製品を使えば、指先が濡れず、けっこう綺麗に絞れます」
そう説明した上で、十数人の受講者に意見をもとめた。
「レモンは指で絞るところに、味わいがある」
「わずか一回使うのに、機器を必要とするかな?」
消費者の立場から、活発な意見が飛び交う。
新製品を開発した場合、それをいかに売り込むか。販路の拡大を図り、流行させていくことが重要だ。市民の発明家でも、最新の商品研究が欠かせない。同講座では「流行語、ヒット商品の仕掛け」の事例研究がおこなわれている。
カメラの「キタムラ」が売り出すフォトブックの戦略的なプレゼンテーションの細かな分析がなされた。次は台場のニフティー・プロバイダーの「ブクブク交換」、さらには「墓マイラー」、書籍「死ぬときに後悔すること25」などが取り上げられた。講師の熱の入った解析、分析が発明者の視点からレクチャーされていた。
「発明品は数よりも、質で勝負する必要がある。すばらしいアイデアは連続して、すぐに生まれない。素人がアイデア品を作り、商品化して収入を得る。それには行動が必要だ」
下村さんが語った。
発明品のひらめきは誰にでもある。同講座では、単発で終わらず、新製品のアイデアが連続してできるように、豊富なメニューで訓練をおこなう。【つづく】
■関連情報
NPO法人シニア大樂
記者HP:穂高健一ワールド
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