SakuraFinancialNews

PJ: 穂高 健一

正月休みが少なくて、初詣客が減った=東京・浅草
2010年01月04日 09:15 JST


本堂には巨大な賽銭箱がある。誰もが神妙に手を合わせて、一年の願い事をする。(撮影:穂高健一、1月3日、東京・浅草寺) 

【PJニュース 2010年1月4日】東京下町っ子の、初詣先の一つが浅草寺(せんそうじ、台東区)だ。同寺は全国でも屈指の人出がある。1月3日は日曜日で、地下鉄や私鉄・浅草に近い、雷門通りは歩行者天国だった。大勢の警察官やガードマンが整理にあたり、参拝者は雷門からの一方通行だ。同地区は碁盤目の道路だが、十文字の横道は横断のみで、参拝の列には割り込めないように、規制が敷かれていた。

「今年は4日から仕事始めで、正月休暇が少ないせいでしょう、乗降客は約2-3割減です」と都営地下鉄・浅草駅の加藤助役が教えてくれた。正月三が日で、1月3日がもっとも人出が多かったようだ。1月1日は思いのほか、すいていたようだ。元旦は自宅でゆっくり休む傾向が強くなってきたのだろう。4日以降の日曜日ごとに、例年よりも初詣客が増えるのかもしれない。

「最後尾」のプラカードを持った男性に話を聞くと、迷子が多く、拡声器で何度も放送されているという。子どものみならず、年配者の迷子も多いようだ。「30メートルも離れると、連れ合いがわからなくなります。ケイタイ電話を持ってこられたほうがいいですよ」と話す。

浅草仲見世の名物「あげまんじゆう」では、参拝客がみやげ物として求めようとする。参拝への列の厚い壁で店頭に近づけない。「こうも人出が多いと、かえって売上げは落ちます。店頭に並ばれると、隣の店に迷惑をかけるし」と、店主がお客の整理に当たっていた。

二天門前の交差点に近い菓子屋では、和服姿の女性を含めた店員たちが、「あま酒は200円、汁粉は300円。店内でも召し上がれます」と売り込む。店先の縁台に腰を下ろす人のほうが多い。寒くても、浅草風情のほうが好まれるようだ。
浅草の味覚を楽しむ人が多かった。

浅草寺周辺にはいくつも商店街があるが、人気店はどこも列ができていた。法伝院通りの有名なてんぷら屋も同様だった。「朝から一日中、列が途切れません」と店員が話す。寒空の下だが、浅草まで来たのだから、名物のてんぷら屋は食べて帰りたい、と列の一人が語っていた。

浅草公会堂で、新春浅草歌舞伎(主催:松竹)が行われている。この興行は30年間続けられている。勘太郎、七之助、亀治郎など、著名な父親の二世が、主役として出演する。歌舞伎座(中央区)に比べて入場料が約半額と安価だけに、第一部(午前11時開園)、第二部(午後3時半)、ともに満席だったという。(26日まで)。
「二世の歌舞伎役者にとって、浅草の舞台はふだんできない主役ができる、最高の場です」と松竹の斉藤さんが教えてくれた。「歌舞伎座といえば、いまは東銀座。もともとは浅草が歌舞伎の芝居小屋があった、伝統芸能の発祥の地ですからね。若い役者が育っていく場でもあります」と、浅草興行の意義を語ってくれた。

同日の夕方5時から、浅草寺への参拝者の一方通行が徐々に解除されていった。本堂の階段を上がると、巨大な仮設・賽銭箱が用意されていた。参拝者たちは硬貨や紙幣を投げ込み、神妙に両手を合わせる。世のなかは不景風が吹き、失業率が高い。それだけに、神仏は初詣客の願いに、精一杯応えてあげてほしいものだ。【了】

■関連情報
記者HP:穂高健一ワールド

PJニュースは一般市民からパブリック・ジャーナリスト(PJ:市民記者)を募り、市民主体型のジャーナリズムを目指すパブリック・メディアです。身近な話題から政治論議までニュースやオピニオンを幅広く提供しています。

PJ募集中!みなさんもPJに登録して身の丈にあったニュースや多くの人に伝えたいオピニオンをパブリックに伝えてみませんか。



関連記事:
タグ:
pagetop

PJ 記者