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PJ: 穂高 健一

秋の鎌倉ハイキングコースを歩く。紅葉の盛りは12月初旬だ
2009年11月24日 06:40 JST


秋の快晴で鎌倉ハイキングコースの太平山山頂はハイカーで賑わう(撮影:穂高健一、11月23日、鎌倉市) 

【PJニュース 2009年11月24日】秋の人気スポットの一つが鎌倉だ。23日は三連休の最終日で、前夜からの雨が朝にはあがった。JR鎌倉駅はグループやカップル、家族連れなどがラッシュ並みで改札を出て行く。大勢の人出には驚かされた。それらの人出を少しでも避けるように、バスで鎌倉宮(かまくらぐう)に向かった。

鎌倉宮は薪能で有名なところ。同境内では七五三を祝う、盛装したかわいい子どもたちが宮参りしていた。参拝料300円で、護良親王(もりながしんのう、後醍醐天皇の皇子)が9カ月間も幽閉されて亡くなった、土牢(洞窟)などの史跡が見られた。

歩いて約10分で、覚園寺(かくおんじ)だ。谷全体が境内で、古い鎌倉の面影を最もよく残す寺だと言われている。広い敷地にはグミ、モミの大木が茂る。拝観ツアー(500円)がユニークだと知り、参加してみた。

仏僧の丁寧な説明とともに、薬師堂まで案内される。1218年に北条義時が大倉薬師堂を建立した、鎌倉最古の茅葺(かやぶ)き屋根建築である。堂内の中央には薬師如来像、両側には日光菩薩(ぼさつ)、月光菩薩が並ぶ。仏僧がライトで天井を照らし出す。足利尊氏が再建し、尊氏の直筆の署名です、と説明を受けた。同寺には国の重要文化財・黒地蔵を祀(まつ)る地蔵堂がある。

覚園寺の山門から約5分程度で、天園(てんえん)ハイキングコースの入口だ。ひたすら勾配のある登り道で、鎌倉北部の稜線ルートに向かう。雨上がりで足元は悪いが、休日を楽しむハイカーが多く、特に子ども連れの家族が目立った。登る人、下る人、すれ違うと軽い挨拶をする。それが心地よかった。自然の岩を利用した洞穴の「百八やぐら」があった。鎌倉時代から室町時代にかけて、葬られた僧侶や武士のお墓。一般庶民は墓が認められず、海岸の砂浜に埋められたという(覚園寺の仏僧の説明)。

覚園寺分岐点、という稜線に出た。北鎌倉・建長寺から十王岩(標高147メートル)を通ってきた、メインルートと合流する。鎌倉ガイド付きの団体がいた。言葉のアクセントから、関西の観光客だとわかる。

鎌倉市で最も高い、太平山(159メートル)山頂へと稜線を歩く。竹林や雑木林が自然のまま残り、木漏れ陽がきれいだ。道々には茶屋があり、ゴルフ場がある。樹の切れ間からは、横浜のラウンドタワーが見えた。反対側は鎌倉の町で、相模湾の海面が太陽で光っていた。視界の変化が多くて楽しいコースだ。期待した富士山となると、気温が高くて、靄(もや)で見えなかった。

稜線ルートと別れて、獅子舞谷へとむかう。ぬかるんだ下り道は滑る、滑る。ハイカーたちはバランスを取ることで精一杯だ。転倒する人も散見した。滑った跡も随所にあった。この谷はカエデが燃えると美しいという。「まだ新緑の春だな」という声が周りから出た。そこに気を取られていると、足元がおろそかになる。

獅子舞谷の紅葉は12月初旬が見ごろだろう。その結論をもって、鎌倉宮まで下山してきた。【了】

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