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PJ: 穂高 健一

キューバには税金がない、医療と教育も無償=キューバの著名写真家が語る(上)
2009年11月05日 07:00 JST


日本とキューバの外交樹立80周年記念。マリオ・ディアスさん(左)が日本の都市の街並みを、細江英公さん(右)がキューバの人々を撮影してきた。(撮影:穂高健一、11月3日、東京) 

【PJニュース 2009年11月5日】1959年のフィデル・カストロによるキューバ革命政権成立から、ちょうど50年がたつ。カリブ海に浮かぶキューバは、ソ連崩壊後も、社会主義国家を貫く。「カリブに浮かぶ赤い島」とたとえられてきた。

米国のフロリダ州とはわずか145キロ離れた距離にある。双方は50年間にわたり国交断絶状態のままである。

日本人は、キューバの人と直接の語り合う機会がほとんどない。日本からのキューバ渡航者も少ない。それだけに、日本ではキューバの実態があまり知られていない。カストロが革命を起こした、砂糖を中心とした産業国で、野球が強いという認識ていどだろう。

他方で、米国のフィルターを通した、キューバ観に影響されている面もある。

日本とキューバの外交関係が樹立して80周年。それを記念して企画された、細江英公&マリオ・ディアス作品展「キューバと日本」が開催されている。場所は、東京・千代田区のJCIIフオトサロン(森山真弓館長)で、11月29日(日)まで、無料である。

日本人写真家が細江さん(東京工芸大学名誉教授)がキューバで現地の人々を撮影し,キューバを代表する写真家のマリオ・ディアスさん(元国立写真センター館長、59)が京都、東京、大阪の3都市の街並みを撮影したもの。ふたりの写真が同時に展示されたものだ。

同展がスタートした11月3日、3度目の来日となるマリオ・ディアスさんによる、「キューバの現代写真」と題した、スライドレクチャーが行われた。参加者は100人で、ほとんどがフォト関係者だった。

ディアスさんの写真から、首都・ハバナの素顔がビジュアルに知り得た。そのうえで、参加者との質疑応答から、日本から遠い国のひとつ、キューバの実態を認識することができた。

「キューバ人は被写体になるのが好きです。カメラを持っていると、『私の写真を撮って』といわれます」とディアスさんは語る。子どもは外国人ツーリストを見ると、写真をせがみ、近づいてくるという。「肖像権」を振りかざす、最近の日本人とは随分ちがう。

参加者の質問に応えて、「キューバには、外国人にたいする撮影禁止地区はありません。軍事施設は撮影が規制されていますが、世界中のどこの国も同じ。日本も同様だと思う」と補足した。

キューバは革命後の50年間にわたって、教育に力を入れてきた。小学校から大学まで、教育費は無償で、人材を育成する。文化、スポーツ、科学、医学のあらゆる方面で、有能なキューバ人が活躍する。

「アフリカやラテン米国では、約3万人のキューバ人医師が活躍しています。ベネズエラ、ニカラグアなどでは、大勢のキューバ人教師が教壇に立っています」。こうしたキューバの素顔は、あまり日本に知られていないようだ。【つづく】

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記者HP:穂高健一ワールド

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