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PJ: 穂高 健一

大改装の駅。いまさら文句はいえないが、危険じゃないの=東京・日暮里
2009年10月30日 07:00 JST


転落の死傷事故が起きれば、だれの責任? 深夜の泥酔者が悪い。それだけでは犠牲者は納得できない。駅長? 社長の責任? こんなホーム作りを認可した監督官庁が一番悪い?(撮影:穂高健一、8月28日、東京) 

【PJニュース 2009年10月30日】都内の日暮里駅は、JR、京成電車とも、大幅な改良工事が行われている。エスカレーター、エレベーター、改札口などの移設、新設が次々と行われている。それは成田新高速鉄道の開業に備えるものだ。明るくて、清潔な構内のイメージに変わってきた。

京成日暮里駅は10月3日から、3階に「下り線」の新ホームの使用が開始された。スカイライナーのホームが広々とできたことから、成田空港への拠点、優遇だ、と見た目にもわかる。他方で、一般客、通勤客は狭いホームに押し込められている。

1階は「上り線」ホーム専用だ。上下線に別れたが、同駅は昔ながらの狭い横幅だ。駅ホームがエスカレーター新設で、極端に狭められている。進入する電車が来るたびに、ガードマンが拡声器で注意を呼びかけている。耳元で、実にうるさく感じる。

乗客は老若男女で、俊敏な人ばかりではないし、身体障害者もいるのだから、駅関係者が注意を促すのも当然だろう。

エレベーター新設は、改札の間近(ホーム中央)の設置されている。ベビーカーや車いすの交通弱者への配慮もあるだろう。その実、主たるものは成田空港を利用者への便宜だろう、と思われる。

都内から成田空港への足の便はJR、バス会社などを含めた、激しい競争だ。「より早く、より便利に」という競争意識が各社とも働いている。成田空港を利用する大きな荷物を持つ人にとっては、改札に近いところが便利だ。それも利用者のアクセス選択一つだ。

改札はすべての乗客が集中してくる場所だ。朝夕のラッシュ時には、新設エレベーターで、歩くにも困難なほどで、ホームに乗客が膨らむ。4両編成や6両編成の列車が次々に進入してくる。強い風圧もかかる。乗客と電車はいまにも接近しかねない。だれの目にも、乗降客の安全性の配慮に欠けているる、とわかる。

「いまさら文句はいえない」とあきらめ顔だ。

乗降客の安全第一ならば、エレベーターやエスカレーターの設置すべき場所は、ホームの両端にすべきではないか。

ここで乗降客が文句をつけても、一般論として、一度認可した監督官庁は事故が起きないかぎり、見直しや付け替えの指導、勧告などしないだろう。過去の鉄道事故をみれば、大事故が発生すれば、駅務、社長など、鉄道会社の関係者が刑事責任を問われる。

「こんな場所に付帯設備を許可した、監督官庁の責任は?」と国土交通省、「交通政策審議会」などの責任追及、となると曖昧(あいまい)なのが常だ。

政権が変わったことだ。監督官庁は、ここは一度、自ら安全性第一で、全国の鉄道各社の実態調査をしてほしい。エレベーター、エスカレーター、ホームの売店、自販機など、大勢の乗降客の動線を大きく妨げる、危険な場所は随所にあるはずだ。それを国民に発表してもらいたいものだ。と同時に、ホームの付帯設備の改善指導をしてもらいたい。【了】

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記者HP:穂高健一ワールド

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