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PJ: 穂高 健一

鳩山首相誕生で人気沸騰、秋のバラが咲く鳩山会館=東京・文京区
2009年10月23日 06:48 JST


鳩山ブームで人気が高まった、豪華な建物の鳩山会館。美しい庭では、いま秋のバラが盛りだ。(撮影:滝アヤ、10月22日、東京) 

【PJニュース 2009年10月23日】文京区・音羽といえば、大手出版社の講談社が有名だ。いまは鳩山会館が人気だ。先の総選挙で、民主党が圧倒的多数で勝利し、鳩山由紀夫首相が誕生した。同館は同首相が育ったところ。中高年齢者を中心に、来館者が急増している。

同館は桜やバラが咲く春(4-6月)は、都内でも人気スポットの一つ。春のシーズンが外れたならば、来館者は少ない。PJが3年前に取材で訪ねた秋、大輪のバラが見事に咲くけれども、閑散(かんさん)としていた。

今年の秋はちがう。1日、約1000人の人が訪れているという。(受付の説明)。土日曜はさらに増えるようだ。鳩山ブームを敏感に反映している。

庭内に入ると、第52代内閣総理大臣・鳩山一郎の像が目立つ。日ソの国交回復、戦後にシベリアから抑留(よくりゅう)された日本兵の帰還(きかん)させた。保守合同で自由民主党の初代総裁となった。国際連盟に加入など、数々の業績を立て、鳩山ブームを作った首相だった。

PJが訪ねた22日(木)は、切れ間なく来館者がやってきた。ほとんどが中高年で、鳩山一郎の業績を知る世代だ。となると、鳩山由紀夫首相の誕生で触発(しょくはつ)された、祖父・一郎人気の下地が根強くあるからだろう。

同館は過去から音羽御殿(おとわごてん)の通称で知られていた。いまは多種の色彩のバラと、イギリス風の美しい洋館とのコントラストが鮮やかだ。建物の屋根には、4羽のミミズク(神話の鳥)が緑の庭を見下ろす。広い庭を一周すれば、バラも、樹木も、文化財なみに手入れがされている。庭池の清水には、豪華な錦鯉が泳ぐ。そろそろ紅葉するだろうカエデ、こぎれいに剪定(せんてい)された松、20センチ大の鬼ユズなどが目を引いていた。都心部とは思えないほど、静かに心地よい雰囲気が感じ取れた。

貸切観光バス(東京・町田市)の団体がやってきた。ガイドの田村恵さんから話を聞くことができた。神奈川県・海老名からの30人で、都内見物ツアーで浅草などいくつか回ってきたという。「みなさんは中高年の方々です。参加者のアンケートで、鳩山会館が第1位でしたから、組み込みました」と教えてくれた。約40分の滞在時間を予定しているという。

田村さん自身に、同館の印象を聞いてみた。「びっくりです。東京都心に、こんなにも手入れのよい、緑の自然があったのか、と。会館がすっぽり緑にはまっています」とおどろきを語る。仕事柄いろいろ会館にでむくけれど、最高の会館の一つです、とつけ加えていた。

美しい洋館建ては鉄筋コンクリート作りで、鳩山一郎氏が建築家の岡田信一郎氏に依頼し、1924(大正13)年に完成したもの。地下1階、二階建てで、バルコニーがある。岡田氏は丸の内の「明治生命」の建物も手がけた人物だという。

鳩山邸は傷みがひどくなった1995(平成7)年には、大改装し、鳩山会館として一般に公開された、という経緯がある。

建物の内部に入ると、和室、洋間があり、それぞれ鳩山一郎(元首相)記念室、鳩山薫(元共立女子学園長)記念室、鳩山威一郎(元外務大臣)記念室となっている。邦夫氏、由紀夫氏、和子さんたち3人に区切られた寝室が、平成の改装で、いまは一つの大広間になっている。

同館の特徴の一つは、法隆寺を描いたステンドグラスだ。外部の光を利用し、魅力ある立体感で迫ってくる。

世の多くの文化財は規制ばかりで、家具や調度品にはほとんど手も触れられない。公開された鳩山会館は開けている。鳩山家が使用した応接間には、豪華な白いソファーや椅子がある。来館者たちは自由に応接セットの椅子に座ることができる。食堂、サンルームの椅子も同様だ。

煎茶は無料でセルフサービスだ。椅子に座って、ゆったり飲むことができる。鳩山家4代にわたる政治家一家の生活のいったんが味わえる。

いまは秋のバラは色彩豊かで見ごろ。東京見物の一環としても、鳩山会館はお勧めだ。【了】

■関連情報
鳩山会館
入場料:一般500円、学生300円

■関連情報
記者HP:穂高健一ワールド

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