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PJ: 穂高 健一

夢でもあなたを想う、サギソウが美しく華麗に咲く=東京・立川(下)
2009年08月16日 06:00 JST


花ことば「夢でもあなたを想う」のサギソウは小さな華麗な花。一度は観ておくと強く印象に残るだろう(撮影:滝アヤ、8月11日、東京・立川市) 

【PJニュース 2009年8月15日】(上)からのつづき。

サギ草はあまりにも美しい花だ。サギ草の自生は盗掘から、生息地の減少が進み、もはや絶滅寸前にある。他方で、栽培のほうは江戸時代初期から行われていた(国営昭和記念公園発行の資料による)。その面では各地で、栽培されたサギ草を見ることができる。

東京・立川市の国営昭和記念公園は1997(平成9)年に、サギ草愛好会よるボランティア活動から植栽がはじまっている。当初は約7000球でスタートした。現在では約9万球のサギ草を咲かせている。

サギソウボランティアのメンバーで、13年の栽培歴だという人から話を聞くことができた。栽培の最大のポイントは、風通しが良いことだという。それは日照よりも重要。

鉢は土を使わず、水苔(みずごけ)が良い(山苔は使わない)。窒素が多い腐葉土などを使うと、葉っぱが成長し、花に養分が回ってこない。

水まきは一日1回で良いが、気温が25度を上回ると、日中はダメ。朝は8時まで、夕方は5時以降が望ましい。理由としては、真夏の日中は鉢の中の温度が45度を超えてくる。そこに水を与えると、日光を吸収し、さらに高温になり、葉が痛む、と教えてくれた。

「毎年、一年生ですよ」という。単に謙虚な言葉だけでなく、大豆くらいの球根の管理など、繊細なテクニックが必要らしい。サギ草栽培の魅力を聞いてみた。「3月に球根を植えると、4月には芽が出てきます。それから咲くまでの月日が長い。花をイメージして、期待して、手入れを行う。それが楽しいのです」と語る。

同園でユニークなのは、サギ草の「貸し鉢」だ、一つ鉢には2輪、3輪の花が咲いている。それを借りてきて、「水鳥の池」を背景にした、純白のサギ草の撮影などができる。あるいはスケッチも。

「サギソウまつり」の期間は、サギ草が咲く3カ所を回る、スタンプラリーが行われている。すべて回ってくれば、記念品がもらえる。3カ所といっても、広大な敷地だけに、かなり歩く。

自生風に咲くのが、「草木園」。トンボの湿地に近い「渓流」では、筏(いかだ)の上にサギ草があり、水面に花弁が映る。「貸し鉢」コーナーを含めた、3カ所とも工夫がなされている。

花ことば「夢でもあなたを想う」のサギソウを、一度は観ておくと、いつまでも強く印象に残るだろう。【了】

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記者HP:穂高健一ワールド

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