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PJ: 穂高 健一

報道写真から、世界が見える、人間がわかる、将来が読める(2)
2009年07月07日 07:43 JST


「ニュースの中の人びと」の部 組写真1位 カリー・シェル アメリカ、オーロラ・フォトからタイム誌 バラク・オバマの大統領選挙戦(=1月から10月) 

【PJニュース 2009年7月7日】(1)からのつづき。「世界報道写真展2009」では、「すべて地球で起きている」というサブタイトルがついている。08年度は米国発の金融恐慌から、先進国に深刻な社会不安、経済破綻などの強い影響を与えた。金融危機をテーマにした作品が目立った。同年には、アメリカ大統領選挙もあり、世界の人びとの目は、従来以上に米国に集まった年でもある。

オバマ候補が当選すれば、アフリカ系アメリカ人の初大統領が実現すると、世界中の人びとが注目していた。米国には人種差別の問題が根強い。オバマ大統領が実現すれば、アメリカが変わる、世界が変わる、と期待度が高かった。他方で、共和党大統領の下で起きたイラク戦争、金融危機などのウンザリ感からも、オバマ候補への期待度は日増しに高まってきた。

「ニュースの中の人びと」の部、組写真1位に選ばれたのは、カリー・シェル(アメリカ)で、オーロラ・フォトからタイム誌に掲載された写真だ。『バラク・オバマの大統領選挙戦(=1月から10月)』である。

受賞した組写真の一つは、選挙活動のオバマ候補が移動中、ミッシェル夫人が選挙疲れだろう、オバマの肩を借りて居眠りしているものだ。夫婦の素顔として、ほほ笑ましい。

かつてジョン・F・ケネディー大統領が若々しく登場した。史上最年少のファーストレディーとなったジャクリーン夫人が常に側にいた。大統領が行く先々で、新鮮な夫妻として、アメリカ国民のみならず、世界を熱狂させた。それに重なり合うものがある。

オバマ候補がモンタナ大学の演説前に、ウオーミングアップのため両手で鉄棒につかまり、懸垂する。カメラは背後からとらえている。オバマ候補の若さと体力が読み取れる。この一枚からも、若き大統領の出現への期待が生まれても不思議ではない。

6月3日、オバマ氏が民主党候補として指名が確実になった。勝利演説の会場にむかう。エレベーターの扉が開いた瞬間、下りる寸前のオバマ氏の顔を正面からとらえている。ユニークな構図の写真だ。

もう一枚は、デンバーで開かれた民主党大会で、オバマ氏が正式に大統領候補の指名を受けたときの瞬間だ。会場の興奮とオバマ候補の笑顔をしっかりとらえている。

多くのジャーナリストが、オバマ氏の若さと笑顔を伝え続けてきた。それが大統領選挙の勝利に結びついた、という側面もある。
09年11月4日、オバマ氏は第44代アメリカ合衆国大統領に選ばれた。【つづく】

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記者HP:穂高健一ワールド
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