PJ: 穂高 健一
ライトアップの七夕飾りと東京タワーは、美しい幻想の世界=東京・増上寺
2009年07月02日 06:52 JST
ライトアップの七夕飾りの伝統美、天に突き刺さる光の東京タワー。見事なコントラストになる。(撮影:滝アヤ、7月1日、東京・増上寺) 
【PJニュース 2009年7月2日】7月7日は七夕だ。短冊(たんざく)に願いごとを書いて、笹(ささ)につるす。伝統的なものだが、どこか子どもの行事に思えてしまう。
東京・港区の増上寺で7月1日から「七夕まつり」がはじまった。境内には仮設テントで『願い事書込み所』が設置されている。短冊(祈願料として、一枚100円をさい銭箱に入れる)に願いごとを書き、笹につるしておけば、同寺の僧侶が後日、願いがかなうように祈祷(きとう)してくれる。同寺の「七夕まつり」は7日まで。朝9時から夜8時の閉門まで。
昼間の参拝者たちの多くは、七夕飾りを横目で見るだけで、さほど関心を示さない。日没後となると、強い燭光(しょっこう)のライトアップの七夕飾りとなり、彩りある短冊が幻想の世界をかもし出す。東京タワーと見事なコントラストになる。境内にきたほとんどの人が歩み寄ってくる。
「札幌から東京に遊びに来て、このライトアップが一番感動しました。願いごとを書きました」と30代の女性が話してくれた。「久しぶりに東京タワーを見に、大門駅から増上寺の境内を抜けようとして、びっくりしました。こんな美しい七夕のライトアップがあるなんて」。職場が近い女性(横浜在住)が感動を語る。
増上寺は徳川家の菩提(ぼだい)寺である。家康が生前、「増上寺で葬儀を行うように」と遺言を残している。増上寺には6人の徳川将軍が眠る。そして、悲劇の皇女として名高い和宮の墓もある。日本有数の伝統ある、大寺院である。
「伝統的なお寺と、近代的な東京タワーのミックスが最高です。私も思わず願いごとを書きました」と品川区の男性が語る。短冊の文面を教えてくれた人もいる。川述さん(葛西、24)は、「お金のことです」、阿部さん(新宿、25)は「仕事のことです」と話してくれた。「東京タワーの上昇気流にあやかりたいと、4枚も願い事を書きました。神さまに多すぎると怒られるかしら」と話してくれた女性もいた。
「ショッピングセンターの七夕は、子ども向けみたい。増上寺は大人の七夕です。夜の寺は怖いけれど、これだけライトアップされると安心です。幻想的だし、デートスポットには最高でしょうね」と品川区の30代女性が強調していた。
夕暮れ後の境内には、欧米系、アジア系を含めた、外国人の散策が多くなってきた。港区の高級ホテルに滞在する米国人(30代後半)は、夜の散策で、東京タワーから増上寺に来てみたという。「7月7日に、日本人が星に夢(will)を託す。すてきな伝統行事です。カラフルな(短冊)の美しさに感動しました」と話してくれた。
アジア系のカップルの旅行者から、シャッターを押して欲しいと頼まれた。片言の英語で、美しさを語る。やがて、ふたりは見よう見まねで短冊を書いて吊るしていた。
7月4日は『増上寺七夕まつり』が開催される。夕方5時から露店が出る。5時40分から『御祈願会』。6時から『増上寺七夕コンサート』がおこなわれる。【了】
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記者HP:穂高健一ワールド
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