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PJ: 穂高 健一

もうマイナーな音楽とは言わせない! のこぎり音楽は大盛況=東京
2009年06月25日 10:27 JST


「のこぎりキング下田」は観客の心を癒(いや)す、国際派のアーティストだ。チャリティーコンサートで、800人強の観客が押しかけた。(撮影:穂高健一、6月21日、東京・足立区) 

【PJニュース 2009年6月25日】第6回「のこぎり音楽・チャリティーコンサート」が6月21日、東京・足立区のギャラクシティ西新井文化ホールで開催された。のこぎりキング下田は観客の心を癒(いや)す、国際派のアーティストだ。世界一大きなノコギリを使い、卓越(たくえつ)したテクニックで、かぎりなく優しいメロディーを奏でた。

下田は豪華客船のクルーズで演奏したり、下町の庶民を楽しませる浅草東洋館のバラエティー寄席に毎月レギュラーで出演したりする。04(平成16)年には、難関の東京都公認ヘブンアーティストに認定されており、上野公園とか、都営地下鉄の構内とか、演奏活動の場は広い。他方で、ボランティア活動にも熱心で、各施設にも出むいている。

それらファンが当日券・3200円を買い求め、会場に駆けつけた。800人強の観客で、二階席までほぼ満員だった。関東6県、山梨県から来ていた。

今回初めて来たという、久能康生さん(60代、足立区)は、「TVで、のこぎりを使った演奏がある、珍楽器だと知っていた。これだけ大勢の観客を集められるとは、おどろきです。盛況ですね」と話す。

スペシャルゲスト「楠堂浩己とFinest Jazz Men」の演奏をバックに、下田はのこぎりを奏でる。不思議にジャズ音楽に似合っている。

第1部は童謡唱歌で、「月の沙漠」「夕焼け小焼け」「夏の思い出」を含む6曲で、会場はシーンと聞き入っている。第2部は世界の名曲で、「千の風になって」「ブンガワン・ソロ」「愛の賛歌」など、観客の心に響く9曲が演奏された。
この間にも、スペシャルゲストのジャス演奏が流れる。他方で、観客も一緒になって歌える「故郷」が加わっていた。

下田は、早稲田大学・応援団のブラスバンド・メンバーだった。家業の金属加工業を継いだ。そのかたわらドラムを叩いていた。これは一人でボランティア活動ができない。約15年前から、最もむずかしい楽器の一つ、のこぎり音楽に取り組んできたのだ。

同会場で、アナウンサー堀江慶子さんから「ドイツの商社マンが南アフリカで、現地人がのこぎりを叩(たた)いてリズムを取っているのを見、弦で演奏することを思い立った」という説明があった。「弦は馬の毛からできています。温度や湿度にも敏感で、音が微妙に変化します」と下田から補足がなされた。

「新鮮ですね。何で、あんな音がでるのか。とても不思議です。(演者)が両足に挟んで、ビブラートを取っているので、感情が伝わってきます。聞く側も感情移入がしやすい楽器ですね、びっくりしました」と大学時代にマンドリンをやっていた20代の女性(千代田区)が語ってくれた。

同コンサートの入場料の一部は、足立区教育委員会を介して、「子どもたち、障害者たち、高年齢者たち」に使われる。

下田の近在の人が、ふだんの顔を語ってくれた。「ご夫婦で、ボランティアに熱心ですよ。すれ違えば、ていねいに挨拶(あいさつ)してくれます。だから、のこぎりを使って、心が透き通るような、きれいな音が出せるんでしょうね」と話す。

下田は演奏後、「のこぎりはマイナーな楽器音楽と評されています。きょう大勢の観客が来てくれました。その面では大成功だと思います。舞台の演者の私にまで、皆さんの感動が伝わってきました」と話す。次は2年後、さらに腕を磨きます、とつけ加えた。

妻・信枝さんには、下田のふだんの練習量を聞いてみた。「時間があれば、とにかく練習しています。起きて、寝るまで。そんな感じです」と語った。【了】

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記者HP:穂高健一ワールド
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