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PJ: 穂高 健一

美しい紫陽花の名所巡り。東京都内なら、真っ先にここだ=文京区・白山神社
2009年06月10日 05:05 JST


白山神社では『第25回文京あじさい祭り』が6月14日(日)まで開催されている。(6月9日、東京・文京区、撮影:滝アヤ) 

6月に入ってから、うっとうしい日が続いている。きょう明日にも、東京は入梅だろう。梅雨に最も似合う、華やかな花といえば、紫陽花(あじさい)だ。どこの街角でも、家庭の庭の片隅でも、鮮やかに咲く。古くから庶民に愛されてきた花の一つだ。

 東京は桜の名所に比べ、紫陽花の名所はわりに少ない。文京区・白山神社では『第25回文京あじさい祭り』が6月14日(日)まで開催されている。同社には40種、3000株が咲き、大勢の人が観賞に訪れている。(入場は無料)

 9日は曇天だった。最寄り駅の都営地下鉄・白山駅から徒歩約3分の同社に出むいてみた。同駅周辺には、大学から中学校まで、数多くの学校が点在し、学生たちの往来が多い。

 参道には、同祭の提灯(ちょうちん)が連なる。駅からは男女を問わず、小グループが途切れもなく同社の鳥居に向かう。境内に一歩入ると、色彩豊かに、紫、青、ピンクのあじさいが咲く。途端に目が奪われる。土壌と日数で、色が変わる。七変化といわれる紫陽花が、特に青を中心に、溢(あふ)れるばかりに咲く。

 同社務所の説明では、山あじさいは5月で終わり、いまは西洋あじさいが見ごろだという。この種は装飾花で、色が濃く、派手で、大きな花輪(実際はガク)だ。魅力たっぷり。

 同寺の創建は古い。天歴年間(947−957)に、霊峰・白山(石川県)の山麓(さんろく)に鎮座する白山神社を、この地に勧請(かんじょう)したと伝えられている。同寺には、歯痛止めの神社として知られているようだ。江戸時代に、修行僧が虫歯の痛みに耐えて修行した。それに由来する、と本殿に明記されていた。

 本殿の裏手広場では、(13)土、(14)日曜日に歯ブラシのイベントが行われる。9日はイベントとして、猿回しが愉快な口上で、観客をひきつけていた。
 同広場には、「無料お茶接待」のテントが張られている。赤い絨毯(じゅうたん)の長椅子(いす)が並ぶ。近在の婦人会の約20名がせん茶のサービスを行う。紫陽花ゼリーとせんべいが添えられている。
お茶を飲みながら、紫陽花を見るのも風流だ。

 境内の特徴の一つには、浅間(せんげん)神社の富士塚がある。全部が紫陽花だ。同月14日まで(9−17時)は開放されている。富士塚は戦前までは富士講の信者たちが集まっていたという。戦後は住宅地の密集地となり、隣対策で、富士講が行われていない。(同社務所の話)

 同境内には、孫文(1866−1925)の碑がある。孫文はかつて文京区内に住んでいた。『明治43年5月、同境内の石に腰を掛けていた。中国の将来、およびその経綸(けいりん)について、同胞たちと語っていた。ある夜、一条の流れ星を見、祖国の革命を心に誓った』という趣旨が明記されていた。

『文京あじさい祭り』の期間は駐車場が利用できない。都営地下鉄・白山駅か、東京メトロ本駒込駅(徒歩5分)が最寄り駅だ。同祭(14日まで)が終わったあとは、同社では静かに紫陽花を観賞ができる、という情報もある。【了】

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記者HP:穂高健一ワールド
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