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PJ: 渡辺 直子

郵便不正事件、民主党の石井一議員は大阪地検特捜部の捜査はでたらめというが・・・
2010年02月28日 08:02 JST

【PJニュース 2010年2月28日】厚生労働省から自称障害者団体「凛の会」にウソの証明書が発行され、郵便割引制度が悪用された郵便不正事件で、事件に関わったとされる者の公判が始まっている。公判での被告人陳述や証人尋問で、被告人らが「この事件は冤罪だ」「供述調書は検事の作文」「最初からストーリーが出来上がっている感じがした」「供述調書はでっち上げだ」などと言い始め、捜査にあたった大阪地検特捜部の捜査段階における「供述調書」の取り方を問題視する声が出ている。

この公判の中で、検察側は、民主党の石井一参院議員が「凛の会」の依頼で同省側に「口添え」をしたと主張。これに対して、石井一議員は2月25日、大阪市内であった支援者向けの講演で「何の覚えもない話」「(事件は)ほとんどでたらめ。決然と立ち向かう」と語ったそうだ。さらに、3月4日に予定されている同省元局長村木厚子被告の公判に、証人として出廷することも明らかにしたという。

大阪地検特捜部の捜査はでたらめか
果たして、石井議員が指摘するように大阪地検特捜部の捜査はでたらめなのだろうか。この捜査の指揮を執ったのは、大坪弘道特捜部長だ。大坪特捜部長は、大阪地検特捜部長に着任するまで、神戸地検特別刑事部長として兵庫県で起きた事件捜査を手がけてきた。

神戸地検特別刑事部時代の2005年5月、阪神タイガーススカウト転落死(通称:誰かが殺した事件)に絡む「名誉毀損事件」の捜査を指揮。2006年2月には、宝塚市長汚職事件、2006年4月には、神戸市議汚職事件の捜査を指揮した。

宝塚市汚職事件で、被疑者、被告人となった受託側の渡辺完元宝塚市長、贈賄側の福田宰治、神戸市汚職事件で被疑者・被告人となった村岡龍男は、石井議員の元秘書だった。大坪特捜部長のここ5年間にわたる一連の捜査は、「誰かが殺した事件」に絡む「名誉毀損事件」以外は、石井一議員関連の捜査だったと言えるのではなかろうか。

記者は、大坪特捜部長が指揮した「名誉毀損事件」において被疑者・被告人を経験した。被疑者・被告人の立場で、大坪特捜部長の指揮の下、捜査にあたる検事たちと接触する機会が多くあった。記者の場合、検事が作成した13通の「供述調書」に一通ずつ目を通したが、どの供述調書も、記者が語った内容と一致していた。検事たちの正確な捜査力に、感服したものだ。

被疑者は「供述調書」に署名・押印をする前には、調書の内容を検事から読み聞かせられた上、閲読させてもらう時間も設けられる。つまり、被疑者は、調書に署名・押印する前に、2度のチェックの機会が与えられるのだ。被疑者は、その機会に、自分が話していることと少しでもニュアンスが違う点などがあれば、遠慮せずに検事に申し出るべきである。そうすることによって、郵便不正事件のような供述調書の問題は避けられるに違いない。

それにしても、大坪特捜部長の捜査の矛先は、一体、どこに向いているのだろうか。近々、大阪地検特捜部が、政治家絡みのあっせん利得罪の捜査に乗り出すようだとの情報もある。敏腕特捜部長の今後の捜査に注視したい。【了】

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