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PJ: 長戸 稔

21年前はこんな状態だったのに、「断酒継続」出来ている、何故なの?=みじめな「アル中」(その8)
2009年11月24日 06:05 JST


画像提供:三重断酒新生会 

【PJニュース 2009年11月24日】今、ここにいる自分が「断酒して21年目」を迎えているんだが?=みじめな「アル中」(その7)からのつづき。

わたしのこと:「断酒」を決意してその道にまい進したい。三重県に居たら飲み友達がいる。
誰も知らない広島で……と言う理由ならまあ、前向きで良いのだが……。
私はその逆で、誰にも邪魔されなくて「酒」がのめるから……。
その土地がたまたま「広島」だっただけの話。
(中略)
広島駅に降りた時の風ぼうは、やせてヒゲのび放題、頭の髪の毛が生えない、
左手に酒の一合瓶。……まともに立って居られないから「杖」をついていた。
今夜から寝るところも無い。その時の家内の心境は今でも知らない。
1987(昭和62年)6月に結婚して、1988年5月13日に広島「ふたば会」
入会するまで一年間の飲酒が続いた。―――』

◇ ◇ ◇

「断酒会」の鉄則というのがあって、「新人会員」と「酒害相談の人」は大先生である

短期間であるが、「断酒」できている「アル中」が、酒を飲んで、“わけの分からない状態”の他人を見る時、自分の飲酒時代を思い出して、オーバーラップするので、飲むとああなるのだ(他人の姿)と客観視できる事が、断酒につながることが多い。

この場合、注意する事は一人での行動は避けて、必ず、複数で「酒害活動」を行ってください。

しかし、昼間から、酒飲んでいる「アル中」と会うのがなぜ断酒につながるのか? 逆にお酒を飲む誘因になるのではないか? と思うのは間違いではない。「断酒継続」が初歩の人でも、そんな「アル中」の姿を見る時、飲まないでおこうと思う人が100%近い(「アル中」当事者でないとこの事を理解できないかも知れない)。

断酒を続けていきたいと思っている人は、「断酒」が続いている人に積極的に連れて行ってもらい、共に「酒害活動」に参加する事をお勧めしたい。好結果が出る事はまちがいなし、責任を持って活動をお勧めします(参考にしていただければ……)。

私のこと:住所が決まると広島「ふたば会」の会員さんが4〜5人自宅まで来てくれた(家内が手続き・連絡をしていてくれていた)。

その日も、朝から飲んでいて、広島「ふたば会」の会員さんも呆(あき)れて、家内と話だけして帰った。

翌朝から広島「ふたば会」の人は、自分の「断酒継続」のために来てくれていたのだ。こんな風景が半年も続いた。

ある日のこと 、連日の飲酒でやせ細り、体も衰弱して動けなくなっていた。この危機状態がどこで起こるのかが、その人の運命を左右する事になる。道ばたで倒れているのか、飲み屋か、立ち飲みの一杯飲み屋か、自宅でくたばるか、行方不明の場所か……。
私の場合は、気がついたら、広島「ふたば会」の会場だった。会場の隅で寝かされていたらしい。その日が土曜日で、夜6時開場で「断酒例会」が開かれていたことも幸運だった。自宅にいつも来てくれている人たちが、自分の車で会場まで連れてきてくれたらしい。歩くこともできない自分は、広島「ふたば会」の人たちが、片道約40分の帰り道を自宅まで送ってくれたらしい。

こんな事もあった。広島球場の周囲は広島城が天高くそびえ、繁華街のど真ん中にある。少し行くと原爆ドームの「平和記念公園」にぶつかる。

少し元気を取り戻した自分は夜の繁華街を何の目的もなく、飲みたい一心でさまよっていた。軍資金もないので、2級酒をあおり、アーケード街をフラフラとさまよっていた。途中、酔いつぶれて寝てしまったらしい。道ばたで寝ていたのを誰かが通報してくれて、今度は広島県警に保護されていた。家内が迎えに来てくれて、いろいろと聞かれたらしいが事なきを得た。

1987年6月に結婚して1988年5月13日に広島「ふたば会」入会するまで一年間の呑んだくれ飲酒が続いた。自慢できないが、私は1年前から、無一文でした。

悪運つきてとうとう「断酒会」の世話になる事になってしまった。

「断酒会」に通っていると、自然と「断酒仲間」が出来てくる。私のアパート(安芸郡みくまり府中町)の近くから、通っている人と知り合いになった。Aさんも夫婦で「断酒会」に通っていて、友達にしていただいた。その夫婦は市電を利用しているらしいので、次回から家内の車で通う事になった。この夫婦は自分より10歳ぐらい年上だったと記憶している。

Aさんは断酒先輩で、半年前に入会しているのだが、半年の間に3回も失敗をしている。ご夫婦ともに、無口で、温厚な人でした。今度は、「断酒仲間」2人して「断酒継続」に励む事になった。

「断酒会」で教えられることは「一日断酒」が基本で、2日先、3日先の事は考えない。ただ、ただ、ひたすらに飲まない事を最優先にする。それには、腹をすかせるな! ひまをつくるな! 夜は夫婦で断酒会員の家にあそびに行け!(どこの家でも大歓迎してくれる)! 会社社員の人は辞表を出して、即刻、退社する事(その会社の社長は喜んで、受理してくれます)! なぜなら、その会社にとって「アル中」は要らないのです。それよりも、体を治す事が先決です。健常者になって心身ともに、健康を取り戻してからでも遅くないのです(PJの場合、約5年間は無職でした)。

「断酒例会」を仕事におきかえて、本部例会と支部例会は絶対に休まない。どうしても、病気で出席出来ないときは奥さんが代わりに出ればいいのです。

「命がけ」で取り組まねば「断酒継続」は出来ません。再飲酒してみじめな「アル中」に戻りますか? 子供さん、おじいちゃん、おばあちゃん、奥さんを不幸にしますか? あなたの我慢と、決意でどうにでもなるのです。みんなの幸せのために邁進(まいしん)してください! 私も生命ある限り応援をします。

「アル中」必須の「断酒例会」とは

1)断酒例会は体験発表に始まり、体験発表に終わります
2)断酒例会には「気持ちのわかちあいがある」「受容がある」
3)断酒例会には一体感がある
4)断酒例会には否認の解除がある
5)断酒例会には反省と自覚がある
6)断酒例会には「考え」のわかちあいがある
7)断酒例会には肯定がある「これでいいのだ!私の人生!」
8)断酒例会でよく聞く言葉がある。
体験談は飲酒時代の話が多いのは事実ですが、断酒後に感じた過去の人生観・価値観と現在感じている人生観・価値観の違いを語る人も多いのです。
例えば―断酒会のお陰です。生かされているという事の気づき。自己中心的だった過去の反省。謙虚になるよう努力している。裸になれた。バカになれた。
9)断酒例会には「気づき」の話が多い
10)「病んでいたものが発見出来る」
「アル中」になったのは、酒の飲み過ぎです。それならば、どうしてそこまで飲まなければならなかったのでしょうか。そのどうしてが「病んでいたもの」と違いますか。分かりますよね、この理屈が。断酒例会は体験発表に始まり、体験発表に終わりますと書きましたが、皆様の前で、自分自身の昨日までの事を話しますね。大半の仲間はうなずいていると思います。このうなずきが「病んでいたもの」、すなわち「アル中」の病原菌と違いますか。とにかく「語る」ことで、何かが見えてくるとPJは思います。

断酒例会では次の事も教えてくれます。

「アル中」が「病んでいたもの」の正体は、「中間がない考え」、「こだわりすぎる考え」、「○○でなければいけないという考え」にこだわり過ぎていた。ニュートラルになれない事が酒に走って行ったのと違うだろうか。ある程度、無責任になろうと今になってPJは反省しています。

AさんとPJは無我夢中で断酒街道を走り続けました。2人とも仕事もせず、「断酒会」が仕事でした。一年半の広島の断酒生活の末に、伊勢に戻り、今年で21年目の断酒継続を続けさせてもらっています。二人三脚の断酒仲間のAさんの訃報を4〜5年前知りました。Aさん、ありがとうございました。

PJの好きな言葉“私は酒害から回復するため断酒会に入会しました。”
(住所:〒516-0072 伊勢市宮後2丁目7-25 携帯番号:090-3589-2757 お気軽にお電話下さいね)

【了】

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