PJ: 長戸 稔
豊かな海の創生を! 「里海シンポ」を開催=三重・志摩市
2009年02月02日 08:08 JST
三重県志摩市阿児町鵜方・志摩市商工会館 玄関 (撮影:長戸稔 1月31日) 
(PJエコニュース)国の「里海創生支援事業」の一環として、三重県志摩市と環境省は、英虞湾の里海創生を支援していくため、「里海シンポジウムin志摩」を志摩市商工会館で1月31日に開催し、住民ら170人が参加した。
大口秀和・志摩市長の歓迎の後、松田治・広島大学教授と高山進・三重大学生物資源学部教授が基調講演をした。松田教授の講演テーマは「里海の概念となぜ今、里海なのか」で、「新しい里海づくりの考え方は、人と海との共生関係の中で、健全で恵み豊かな環境が維持され、生物生産性と生物多様性が同時に高い状態にあり、住民生活に密着した沿岸海域をつくること。里山と一体化した里海を目指す。ほどほどの栄養レベルと赤潮や貧酸素水塊が発生しない事が必要とされる」などと話した。
高山教授の講演テーマは「里海の創生と市民活動」で、「人間がいるからこそ保たれる豊かな自然、適切に人の手が加わる事により生物の多様性と生産性が維持された状態が実現される。この状態を「里山」「里海」と表現している。今日の状況の利用実態は大きく変化してきたが、かって、持っていたその本質を、現在の状況の中で再生する事ができないだろうか。その際、漁民や沿岸漁村の枠を超えた都会・町の市民や行政も含めて新たな自主的ルールを作れないだろうか」と講演されていた。
「真珠養殖などにより海域環境が悪化したことから、さまざまな機関が一体となり、環境保全と真珠生産活動がスムーズに調和されてこそ、地域の生産活動が活発化されていく環境創生ができる。それを目指している。また、環境保全に向けた取り組を促進するため、里海の重要性をシンポジウムなどを通じて発信をしていきたい」とも話していた。【了】
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