PJ: 和田 牧夫
東京都よ目を覚ませ-新型インフルの新たな感染
2009年06月05日 05:56 JST
新型インフルエンザの新たな感染者が東京で認定されています。この方々は今どうしておられるのでしょうか。東京都の発表を見てみると・・・。
大田区の男性:
「体温36.8度、咳、咽頭痛、倦怠感あり。現在、大田区内の感染症指定医療機関に入院中である。」
http://www.metro.tokyo.jp/INET/OSHIRASE/2009/06/20j64400.htm
杉並区の女性:
「発熱(37.8度)、咳嗽(がいそう)あり。現在、板橋区内の感染症指定医療機関に入院中である。」
http://www.metro.tokyo.jp/INET/OSHIRASE/2009/06/20j64300.htm
中央区の男性:
「発熱(37.5度)、咳あり。現在、墨田区内の感染症指定医療機関に入院中である。」
http://www.metro.tokyo.jp/INET/OSHIRASE/2009/06/20j63600.htm
墨田区の男性:
「発熱(37.3度)、咽頭痛、咳あり。現在、墨田区内の感染症指定医療機関に入院中である。」
http://www.metro.tokyo.jp/INET/OSHIRASE/2009/06/20j63500.htm
東久留米市の女の子:
「発熱(36.5度)、全身倦怠感。現在、立川市内の感染症指定医療機関に入院中である。」
http://www.metro.tokyo.jp/INET/OSHIRASE/2009/06/20j63200.htm
これらの患者さんがこの病状で今どうして隔離入院させられなければいけないのでしょうか。当然自宅療養でいいわけです。にもかかわらず相も変わらず国および東京都の今の規定ではそうすることになっているのです。神戸における43人の入院患者さんの貴重なデータはどう生かされているというのですか。何も生かされていないではないですか。
「2009年5月19日現在の神戸市における新型インフルエンザの臨床像」厚生労働省のサイトからリンクされているこの報告書の結論には「現時点までの状況では、季節性のインフルエンザと臨床像において類似しており、全例を入院させる医学的必要性はないことが示唆される」とはっきり書かれているのです。
厚労相もこのデータをみて隔離入院は必要ないと発表したではないですか。隔離というのは人権にもかかわる問題なのですよ(厳密には隔離ではないのですが、ここではあえてそう表現しています)。
5月28日に神戸市長が「ひとまず安全」の宣言をしたのに続いて、6月3日には兵庫県も「新型インフルエンザひょうご安心宣言」を出しました。それでは新型感染の拡大がいったん収束した兵庫県で新たな新型感染者が発生したときにその患者さんは隔離入院されるのでしょうか。そうはしない方針ですね。それはどうしてなのですか。国や東京都の方針が正しいのなら兵庫でも「収束宣言」を境にまた隔離入院の方針を再開しなければ矛盾するのではないですか。
東京都も幸いなことにこれまではまったく報道の矢面に立つことはなかったのですが、新型対策に関しては全くやる気が感じられません。厚生労働省が方針を変えないなら、神戸市や大阪府がそうしたように東京都独自の方針をどんどんつき進めていくこともできるのです。それでも国は地方自治体をとがめたりはできないでしょう。こうなると厚労省もですが、これはもう東京都の怠慢です。いったい誰が今の状況を止められるのですか。
発熱外来にしてもこのような緊急避難的臨時処置というものはそもそもずっと続けるものではありません。新型インフルが日本に存在する限りこの方針を続けるつもりですか。国も地方自治体も専門家団体も、なんでみんな固まってしまったように静観しているのか全く理解できません。こういう問題点をきちんと考えて指摘できないマスコミも同罪、確定患者数が何人になったとかうわべだけの厚労省の発表を横流ししていればいいわけはないでしょう。新聞各社、もっとしっかりしてください。「東京都よ、目を覚ませ」。【了】
■関連情報
PJニュースは一般市民からパブリック・ジャーナリスト(PJ:市民記者)を募り、市民主体型のジャーナリズムを目指すパブリック・メディアです。身近な話題から政治論議までニュースやオピニオンを幅広く提供しています。
PJ募集中!皆さんもPJに登録して身の丈にあったニュースや多くの人に伝えたいオピニオンをパブリックに伝えてみませんか。
FXトレーディングシステムズはパブリック・ジャーナリズムの発展とPJ(市民記者)の活動を応援します。

