PJ: 朝倉 創
「田舎で働き隊!」に参加(5) Iターンで町に住む若者が多い理由 家賃はなんと9千円!
2009年07月02日 06:23 JST
日本の棚田100選にも選ばれている上勝町の棚田。田舎の風景は優しく美しい。そして家賃も安い 
【PJニュース 2009年7月2日】(4)からのつづき。2日目の夜は地元の若者たちと研修生の親睦(しんぼく)会を開いてくれた。上記の町案内などをしてくれた町の若者のリーダー的存在である中野氏と隣になったのでビールをかわしながら、話を聞いてみた。
中野氏「若い人たちは概して仲良しです。村の行事や近所の手伝いなど、人手は足りないし、やる事はたくさんあるし、思っているより忙しいですね」
中野氏自身は近隣の町で産まれ育ったが、祖父母が上勝町に住んでいたため子供の時に遊びに来たりしていたらしい。現在はその祖父母の家にご自身の家族(妻+子供2人)で同居中との事であった。
記者はビールで気持ち良くなったのも手伝って、お年寄りの話を聞いた時に感じた、町の人たちは十分満足していて、われわれ研修生に何を求めている事が分からない、という質問をしてみた。
中野氏「もし、この研修で上勝町を気に入ってくれたのなら、まず移住して来て欲しいです」
記者「移住するってことは仕事をこの町でするってことですよね?」
中野氏「でも、町自体に仕事できる勤め先は少ないです」
記者「ということは、上勝町を基に自分で起業するってことですよね。アイデアはたくさんあるんだけどなぁ〜」
中野氏「皆さん、そう言うんですけど、いくら良いアイデアを出してもらっても、それをやる人材がいないんです。だからこそ移住して、自分のアイデアをご自身でやって欲しいんですよね」
記者「いや〜、そうは言っても簡単にできることではないっすよね」
中野氏「そしたら、こういった面白い事をやっている素晴らしい町があるよって、上勝町の事を多くの人に伝えて、広めて欲しいですね」
記者「なるほど」
僕が後日得た情報によると、4歳以下の子供を連れて移住してくると、引っ越し支度金として30万円が支給されるとのことであった。これは真剣に考えるぞ〜。(注:小中学校合わせて5年以上就学しなければならないそうです)
上勝町で子育てしませんか? http://www.kamikatsu.jp/shitakukin/shitakutop.html
次にわれわれ研修生の受け入れ先として、よく気遣ってくれるZWAの藤井さんに話を聞いた。藤井さん自体も徳島県の出身であるが、全く別の町で生まれ育ち、上勝町の事は勤め先の青森県三沢市から実家に戻って来た1年前に、職探しをした際に知って移り住んで来たらしい。
以前から環境全般に興味が有り、上勝町がZWAの事務局長を全国で公募した際に応募して選ばれたのだそうだ。田舎暮らしはおばあちゃんの家で経験した事があるので、田舎自体に対する驚きは得になかったらしい。
藤井さんいわく、現在、上勝町に暮らして1年を過ぎた所だが、最初のころのキラキラ毎日が楽しい!という感覚はなくなったが、ここで暮らしていきたいという気持ちに変わりはないそうだ。
ちなみにNPO ZWAでの月収が約17万円。都会での月収と比べると安い気がするが、都会に住んでいたころと比べて食費があまりかからないそうである。近所の人に野菜などをもらったり、お食事にお呼ばれをしたり、こういった交流会などもあるので、月1万円程度で済むそうである。
住んでいるのは上勝町の町営住宅。上勝町には町営住宅が幾つもあるが、その中でも新しい建物で、8世帯が一緒に住んでいるそうだ。ちなみに家賃は月2万4000円。他の町営住宅の家賃も聞いたが、最も新しい世帯用のもので3万5000円。単身者用ではなんと月9000円からあるらしい。
これなら月給17万円でも十分暮らしていける。でも中野氏や藤井さんなど徳島県内の若者が上勝町の事を知るのは分かるし、移住も難しくはないだろうが、他の若者、特に都会からの移住者というのはいるのだろうか?
その事を藤井さんに尋ねると、上勝の歌姫と呼ばれる若い女性移住者を紹介してもらいインタビューをさせてもらった。【つづく】
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