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PJ: 伊藤 昭一

「詩のいま、世界のいま」で言葉の交流イベント=首都大学東京
2010年02月08日 10:53 JST


 

【PJニュース 2010年2月8日】私の言葉はどこから来てどこへいくのか―。「詩のいま、世界のいま」をテーマに、4人の詩人の講演とトークセッション、さらに若い潮流のヴァーバル・アート・ユニット「TOLTA」のパフォーマンスによるイベントが、首都大学東京現代詩センターの主催で2月6日、同大学の南大沢キャンパス(東京・八王子市)を会場に開催された。

イベントは、何らかの形で、世界的な政治・社会体制にかかわるメッセージ性を軸にした時代精神を背景にした戦後世代の4人の詩人と、現時点でのメッセージを発信する若い詩人たちの合流を試みたもの。60歳代から20歳代まで、100人を越える詩の愛好者たちが参集した。

プログラムの前半で詩人・北川透(1935年〜)氏の講演「〈他者〉に向き合う批評――いま、詩論とは何か」と詩人・藤井貞和(1942年〜)氏の講演「詩を読む、詩に読まれる」と、詩人の瀬尾育生(1948年〜)氏、福間健二(1949年〜)氏が加わり「きょう、詩について思うこと」が語られた。

また 「TOLTA」によるパフォーマンス『<詩の歩行>「ジャイアントフィールド・ジャイアントセンター」』(出演: 山田亮太、河野聡子、関口文子、橘上の各氏)が行われた。これは、入場参加者全員が「TOLTA」メンバーや協力者と大学の南大沢キャンパスを周遊し、その結果「詩とはなにか」という問いかけの回答用紙に自分の詩観を書きこむもの。「TOLTA」メンバーが、北川透氏と藤井貞和氏の詩を朗読し、討論するなど言葉の感性のバトルも演じられた。

日本は、言霊の幸ふ国(ことだまのさきわうくに)の詩歌文化の伝統がある。それは主に非商業性の活動によって支えられて来た。それを商業的な出版文化の凋落的変化と同列にするのは、必ずしも詩歌文芸の本質を見ていないことになる。詩歌文芸の底流の強さを示すイベントであった。【了】

■関連情報
伊藤昭一の庭番小屋「詩人回廊」

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PJ 記者