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PJ: 伊藤 昭一

菊花の展示会出品作から「切り花」にして進呈してしまう出品者も=東京・池上梅園
2009年10月31日 11:08 JST


菊花展示場の奥の作品を切り花して、観賞者に上げてしまった出品者。大田区の池上梅園にて(撮影:伊藤昭一、10月29日) 

【PJニュース 2009年10月31日】東京・大田区の池上梅園では、区民が育てた菊の展示会を10月末から11月8日まで開催している。期間中の土曜日、日曜日には、菊の苗木の配布や菊の育て方などの相談のほか、先着順で菊の苗木の配布を1人1鉢配布しているので、なかなかのにぎわいである。

出品は1人3鉢まで出品できる。中には小学生の育てたものがある。それだけに豪華で大きい手間をかけた芸術的な菊があるかと思えば、花とつぼみをたくさんつけた自然に育ったような作品もある。

たまたま観賞にきた年配の婦人が「あら、これは勢いがあっていいわね」と、作品の手入れをしている出品者に声をかけた。すると、「それじゃ、切り花にして、さしあげますよ」といって、鉢に咲きそろった花の外側の部分を婦人に上げてしまった。

婦人は大喜びで、「そうですか。それでは、もうひとつの鉢のあれも……」というと、展示場の奥の作品も切り花してあげてしまった。作者の杉村喜昭さんは、「展示期間中に、枝がぼうっと伸びてしまったので、いいんですよ」と、こだわりがない。

杉村さんの菊作り歴は2年。菊花会に入って、苗をもらったり、買ったりしているそうだ。今年は珍しい緑色の菊花をうまく咲かせたので、満足そうであった。「それじゃ、苗の入手はたいへんだったでしょう」ときいたら、「いや、サカタの苗があるんです。放っておいたら伸びて咲きました」という。菊づくりというと、マニアックな人たちと思っていたら、こういう気張らない楽しみ方もあるのだった。【了】

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PJ 記者